景気減退がサラリーマンの財布を直撃しているようだ。「DODA」などの転職サービスを提供しているインテリジェンスが18日発表した「DODA 職種別平均年収ランキング2008」によると、全職種の平均年収は461万円で、前年比19万円の減少となった。金融危機の影響を受けこの冬のボーナスも減少する見通しとなっている。
2007年8月から2008年7月までに登録した転職希望者のうち、25~39歳に該当する約10万人の給与データを集計し58職種に分けてランキングした。
総合ランキング1位は前年に引き続き「投資銀行業務」で平均年収827万円(前年比35万円増)、2位は「運用会社(ファンドマネージャー、アナリスト、ディーラー)」、3位は「経営企画・事業企画・新規事業開発」。上位10職種のうち4職種を金融系が占めた。
上位10職種のうち6職種で前年より年収がダウンしており、景気減退の影響が幅広い職種に広がっていることが窺える。特に昨年9位だった「プロパティマネージャー、不動産専門職」はランク外に落ち、平均年収も580万円から540万円と40万円のダウン。「停滞ムードを漂わせる不動産市場の様相が反映された結果となった」(同社)としている。
ちなみに、平均年収が上がったのは、「投資銀行業務」、「金融バックオフィス」など。同社は外資系出身者が転職に向け動き始めたことから、平均値が押し上げられたものと分析している。
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