インテルの次世代CPU「Core i7」の発売がついに開始された。11月16日へと日付が変わる深夜0時、東京・秋葉原では複数のPCパーツショップが恒例の"深夜販売"を実施。待ち望んでいたユーザーが店頭に行列をつくるなど盛況な様子が見られたほか、発売を記念した各種イベントも大いに注目を集めていた。
発売を確認できたのは、「Core i7 965 Extreme Edition」(3.2GHz)、「Core i7 940」(2.93GHz)、「Core i7 920」(2.66GHz)の3モデル。当日の店舗での販売価格は、965がおよそ113,000円~115,000円、940がおよそ63,000円~64,000円、920がおよそ32,000円~33,000円といったところ。各モデルの仕様の違いなどは以下表の通り。
モデル | コア数 | 動作周波数 | QPI | L3 | TDP |
---|---|---|---|---|---|
965 Extreme Edition | 4 | 3.2GHz | 6.4GT/s | 8M | 130W |
940 | 4 | 2.93GHz | 4.8GT/s | 8M | 130W |
920 | 4 | 2.66GHz | 4.8GT/s | 8M | 130W |
Core i7は、Nehalemの開発コードネームを持つ新型アーキテクチャ世代のデスクトップ向けCPUで、ひとつのダイに4つのCPUコアを搭載するクアッドコアCPUだ。各コアがHyper-Threadingをサポートしているため、8スレッドの並列実行も可能としている。メモリコントローラの内蔵や、FSBの代わりとなるQPIの採用、共有L3キャッシュの搭載など、従来のCore 2世代からの変更点は非常に多い。
CPUパッケージの形状も新規のLGA1366へと変更されている。CPUの発売とあわせて、ASUSTeK、GIGABYTE、MSI、FOXCONNといった主要メーカー、およびIntel純正品など、LGA1366対応の新型マザーボードの販売も同時に開始されていた。搭載チップセットは全てIntel X58 Express。