ソニー銀行ではこのほど、約20万人となった同銀行の外貨預金利用者の利用状況を調査した。外貨普通預金よりも圧倒的に外貨定期預金の利用者が多く、短期の定期を継続して高い金利を得ながらの賢い利用方法などが明らかになった。

同銀行の外貨預金は、24時間取引が可能、市場レートが10銭変動するごとに取引の為替レートを見直すなど、個人でもタイミングよく取引できる環境を提供している。また、外貨資産を円に戻すことなく、様々な外貨建て金融商品間を外貨のまま自由に移動することができる「ソニーバンクの外貨ワールド」が特徴だという。

調査結果「数字で見る!? ソニーバンクの外貨預金」(2008年9月30日現在)によると、同銀行の外貨預金は口座保有者の約3割にあたる約20万人が利用しており、男女別の利用率では男性が67%、女性が33%と男性が多い。年代別では30代が多く、40代、50代と続く。保有者1人あたりの外貨保有残高は約120万円で、通貨別で見ると馴染みのある米ドルが約半数を占め、次いで比較的金利の高いニュージーランドドルや豪ドル、第2の基軸通貨となりつつあるユーロという順となった。

ソニー銀行の外貨預金の利用率

ソニー銀行の外貨預金での人気通貨

さらに、外貨普通預金と外貨定期預金の利用状況を比較すると、外貨普通預金が全体の30%なのに対し、外貨定期預金は70%に上り、主に外貨定期預金を目的に利用されているようだ。外貨普通預金の保有残高を通貨別に見ると、1位米ドル(61%)と圧倒的に米ドルが多く、2位がユーロ、3位はニュージーランドドル。同銀行は「ニュースなどで目に触れる機会の多い米ドルで、主に為替差益を期待して売却のタイミングをうかがうという使い方でしょうか」と推察。一方の外貨定期預金の状況が異なっている。一番利用が多いのは米ドル(41%)だが、ニュージーランドドル(32%)、豪ドル(13%)と高金利通貨への預け入れが多くなっている。また、期間別で見ると1カ月定期が一番多く、同銀行は「短期の定期を継続して高い金利を得つつ、満期時の円安を期待するといった利用方法かもしれません」と分析している。

ソニー銀行での外貨普通預金と外貨定期預金の利用状況

ソニー銀行での外貨普通預金の通貨別割合

ソニー銀行での外貨定期預金の通貨別割合

ソニー銀行での外貨定期預金の預け入れ期間