グラクソ・スミスクラインはこのほど、喫煙に関する意識調査を行い、その結果を発表した。それによると、タバコ代の支出で小遣いの多くを使ってしまい金銭不足に陥る"スモーキング・プア"とも言える喫煙者が増えていることがわかった。この調査は全国の20代から40代までの男女900人を対象にインターネットによって行われたもので、喫煙者・禁煙成功者・非喫煙者・喫煙者の夫を持つ非喫煙の主婦の4つの層から回答を得た。
調査では300人の喫煙男性に「1カ月の小遣いでタバコ代の占める割合」を質問したところ、「3割以上」との答えが全体の37.3%に上り、「半分以上」との答えも1割強を占めた。実際にタバコに費やしている額の平均は8,910円で、2万円台後半の小遣いのうち1万円弱がタバコ代に消えているという既婚男性の"スモーキング・プア"な実態が明らかになったと言える。なお、喫煙男性300人のうち「最近の物価上昇で小遣いが減った」と答えた人は過半数の155人にも上り、喫煙者の厳しい懐事情にますます追い討ちがかかっていることがわかった。
一カ月の小遣いで、タバコ代の占める割合 |
「最近の物価上昇で、小遣いが減った」と感じる? |
世の夫たちが小遣いのやりくりに苦しむ一方、同じ調査では家計を預かる主婦の実に86%が「最近の物価上昇で家計が苦しくなった」と回答。「夫に協力して欲しい節約は?」と尋ねたところ、「タバコをやめる」が77%とダントツの1位。喫煙者の夫たちにとっては、禁煙すれば小遣いが浮くのかと思いきや、タバコをやめたらその分さらに小遣いを減額されかねないという、進むも戻るも厳しい現実が待っているようだ。