携帯電話最大手のフィンランドNokiaは14日(ヘルシンキ時間)、2008年第4四半期(10月-12月期)の携帯電話出荷台数の予想値を下方修正した。世界的な不景気は、右肩上がりで拡大してきた携帯電話市場にも影響を与えそうだ。
Nokiaは、第4四半期の予想出荷台数を3億3300万台と発表した。第4四半期は年末商戦を含んでいることから、第3四半期の3億1000万台よりはプラスとなる。
これにより、2008年通年の携帯電話出荷台数予想も下方修正し、これまでの12億6000万台から2000万台少ない12億4000万台とした。Nokiaの予測値では、2007年の出荷台数は11億4000万台。今年はプラス成長となるが、2009年については、携帯電話出荷台数は2008年の数値を下回ると予想している。
Nokiaによると、世界的な景気動向を受けての個人消費の縮小、さらには、信用危機によりクレジットによる購入が限定的になることも携帯電話業界に悪影響を与えるという。
自社シェアについては、第4四半期は横ばいもしくは微増と予想している。Nokiaは第3四半期の自社シェアを38%と発表している。