全日本空輸(以下ANA)は11日、環境庁が創設した「エコ・ファースト制度」において、同社グループの環境保全への取り組みに対して環境大臣に「エコ・ファーストの約束」を行い、これにより「エコ・ファースト企業」に認定されたことを発表した。同社グループに対する今回の認定は、航空業界や運輸業界の中では初めてとなるという。

「エコ・ファースト制度」とは、環境庁が2008年4月に創設した企業の環境対策に関する認定制度。各業界トップランナー企業の環境保全に関する運動を促進するために、企業が環境大臣に対して、京都議定書の目標達成に向けた地球環境対策など、自らの環境保全に関する取り組みを約束する。参加企業は「エコ・ファースト企業」として認定される。

「エコ・ファースト企業」認定マーク

今回の認定は、同社グループが「ANAグループ エコロジープラン2008 - 2011」で設定した世界の航空会社で初となるCO2総排出量削減目標や、新世代・省エネ機材の積極的導入、機内で使用する雑誌類のリサイクルなど、環境への取り組みと企業姿勢が高く評価されたという。同社グループでは、地球温暖化防止に向けて、これまでに実施してきた航空機運航に関わる諸対策のほか、2008年度より始まったというグループ横断的な「燃料削減プロジェクト」を通じて、更なる改善への取り組みを進めていくとしている。