俳優の玉山鉄二と大森南朋が、都内で行われたドラマ『プリズナー』(WOWOW 11月16日放送スタート)のトークイベントに出席した。劇中では、同じ刑務所でともに過ごすことになる主人公・井沢役の玉山鉄二と、ポン役の大森南朋が、いわれのない罪で逮捕、投獄されるというストーリーに基づき、大型牢獄セットが設けられたステージ上で"獄中"トークショーを展開した。

左から、大森南朋、玉山鉄二、水谷俊之監督

同作は、とある事件がきっかけで教師の職を辞した井沢圭吾(玉山)が、東南アジアの小国セライビアで孤児院を経営している譲原(中村俊介)を訪ねるところから始まる。譲原は資金を提供してくれるというジョイという男の口車に乗せられ、全財産を失ってしまう。それに怒った圭吾は、ジョイに金の返却を求めるが、警察に裏金を払ったジョイの策略により、逮捕されてしまう……。第1弾『パンドラ』に続く『プリズナー』は、異国の地で起きた実話をもとに描かれた衝撃の脱獄サスペンスだ。

「この投獄ふうの演出、どういうテンションで入ったらいいんだろう…みたいな。5話まで続きますので、加入してみていただければと思います」と玉山

「僕は本当に大森さんのファンで、いっしょに仕事がしたいとすごく思っていた」と語るほど玉山は大森との競演を望んでいたという。2人の出会いは意外なところでやってきた。「たまたまよく行く目黒のバーで、僕のほうがすでに酔っ払っていた。もうへべれけで。で、お互いに、『すみません』って言いながら…」(玉山)。「お互いにスミマセンって言ってたよね」(大森)。その後、このドラマの現場で競演することになるのだが、大森は玉山の演じ方を見て「非常に熱い、芝居に誠実」と評価していた。

水谷俊之監督は、2人の印象について「鉄ちゃんはとても理知的というか理でつめていくタイプ。なおちゃんは直感的につかまえて細かいことは言わない。最初の印象と全く逆という感じでしたね。そんな2人のやりとりがかもし出されてくるのが、2話以降だと思う。そのへんもぜひ楽しんでもらいたい」と語った。

原作は、沢井鯨の実話を基にした小説『P.I.P. プリズナー・イン・プノンペン』

撮影は、タイ王国が全面協力し、連続ドラマW初の海外ロケとなり気温30度超のもと敢行された

そして、同作の見どころについて玉山は「譲原たちが死をもって圭吾に託したものがある。彼らの死によって、どうしても諦められないという人たちが、ひとつの線となって、人をいたわったり、優しくしたりして成長していくという、その様を見て感じてもらえたらと思います」と話していた。

連続ドラマW『プリズナー』(全5話)は11月16日、22:00からWOWOWで放送。初回は"拡大版スペシャル無料放送"で放送する。