Parallelsは11日、Intel Mac用仮想化ソフト「Parallels Desktop for 4.0 Mac」の発売を開始した。同社オンラインストアでの販売価格は79.99米ドル、アップグレード版は49.99米ドル。11月30日までの期間限定で、アップグレード版は39.99米ドルで提供される。
メジャーアップデートとなる今回のリリースでは、40以上の新機能を投入。最大4ウェイ、実験的には最大8ウェイの対称型マルチプロセッシング (SMP) 環境をサポート、最大8GBのメモリを割り当てが可能となり、仮想マシンのパフォーマンスが向上した。Intel VT-x2に対応するなど仮想化エンジンの改良により、最大50%のパフォーマンス向上と20%の電力消費量削減を達成しているという。
64ビットのゲストOSにも対応、Windows Vista / 2008 (64ビット版) やMac OS X Leopard Server 10.5などのOSが新たにサポートリストに加えられている。グラフィック性能も向上、DirectX 9.0とOpenGL 2.1、およびDirectX Pixel Shader 2.0をサポートする。ビデオメモリーには、最大256MBの割り当てが可能となった。
新しい表示モード「Modality」も追加。ゲストOSのウインドウを透過表示させることで、ゲストOSの稼働中にホストOS側のアプリケーションやデスクトップを確認できる。WindowsアプリケーションをDockに混在できる表示モード「コヒーレンス」も改良され、WindowsのタスクバーをMac OS Xのメニューバーに表示できるようになった。
ほかにも、音声認識機能を利用した仮想マシンの起動 / 停止などの操作や、iPhoneを利用した仮想マシンの管理、ゲストOSのスクリーンショットを撮影する「Clips」などの新機能が追加されている。