現代美術家の村上隆が代表を務める「カイカイキキ」が製作した映画『誰も死なない』の発表記者会見が10日、東京・秋葉原で行われた。代表の村上隆、監督のMr.(ミスター)、出演者の前田希美、和田瞳、鈴木瑠華、小西悠加、しほの涼が出席。映画にまつわる製作秘話などを語った。
左からしほの涼、小西悠加、Mr.、鈴木瑠華、村上隆、和田瞳、前田希美 |
「カイカイキキ」が映画界に本格進出する第1作目として製作された同作は、村上隆の指揮の下、カイカイキキが製作から配給までフルプロデュースした意欲作だ。同作は既にロンドンやニューヨークなどの海外で上映され、上映終了後に涙する観客が続出したという。村上隆の一番弟子にあたるMr.が監督を務め、自らのペインティング作品『サバゲーシリーズ』を実写化。サバイバルゲームチーム「うさぎ組」でサバゲーに明け暮れる女子中学生5人組の姿を、"オタク要素"を盛り込んで描いていく。
村上は「隆盛を極めている映画産業で、我々はユニークな作品をユニークな形で興行していきたいと思います。上映形式から、作っていく作品から全てをユニークな形、今までにないオリジナリティーを持って世に問いていきたい」と語りながら「今後は通常の映画産業とリンクするつもりはありません。やりたいことは興行収入に左右されたくないので、オリジナリティーのあるやり方でやっていきたいと思います。見ていて下さい。飛び道具いっぱいありますので。最終的には皆さんに愛される映画を作っていきたいと思います」と意欲を見せていた。
前田は「苺ちゃんは熊さんが好きみたいで、部屋に苺じゃなくて、クマさんのぬいぐるみが一杯ありました。私、クマさんが大好きなんです」と少女らしいコメントも |
「この作品はいろんな場面でこういう視点からいくんだ~みたいな凄く面白い視点で撮られたところが多く、そういうところを気にしながら楽しんで観て下さい」としほの |
主演を務める前田希美は、サバイバルゲームのチーム「うさぎ組」のリーダー兼みんなのムードメーカー、畑庭苺を演じる。「4人を引っ張っていくという元気一杯の役柄で、私と似ている部分があり楽しく演じることができました。萌えとサバゲーが凄いマッチングしていて、とってもカッコかわゆすな作品になっているところが見どころ。是非見てくださいね!」と元気良くPR。
チームで唯一のスナイパーである榛名薫役のしほの涼は「狙った獲物は絶対に逃さないという執念深い子なんですけど、実は大家族で貧乏という設定で、表情とかが難しい役柄でした。泳ぐシーンでは、私、泳ぎが全然できないんですけど、何とか平泳ぎで撮影に臨みました。何度も撮り直しましたけど(笑)」と撮影の苦労話を語っていた。