AmigaOS互換システムを開発するAROS (AROS Research Operating System) が、Amigaにインスパイアされた新システム「Anubis-OS」を発表した。現時点では開発方針が示されるに過ぎず、公開予定時期は明らかにされていないが、すでにWebサイトは開設されている。
AROS開発者が集うブログ「The AROS Show」に投稿された記事によれば、新しいAnubis-OSはAROSからの分岐ではなく、新規にデザインされ、AmigaOS 3.1との互換性は追求しないとのこと。Linuxベースのカーネルを採用することや、開発言語にCまたはC++を使うプランが示されているが、いずれも決定事項ではなく、今後Anubis-OSの開発者により決定されるという。
AROSの開発は、Commodore Internationalの倒産後、停滞したAmigaOSに代わるシステムとして1995年にスタート。AmigaOS 3.1とのAPIレベルでの互換性確保を目標に実装が進められ、Intel x86やPowerPCなど複数のプラットフォーム上で動作する。しかし1994年にリリースされたAmigaOS 3.1の設計は古く、すでにAmiga実機向けにはPowerPCにネイティブ対応したAmigaOS 4がリリースされていることから、制約の少ない新プロジェクトの必要性が一部開発者により提案されていた。