次世代開発ツールの紹介
マイクロソフト デベロッパー&プラットフォーム統括本部 部長 平野和順氏 |
続いて登壇したマイクロソフト デベロッパー&プラットフォーム統括本部 部長の平野和順氏は、PDC 2008で発表された新技術に触れた。
プログラミング言語に関連する大きな話題としては、「動的プログラミング」「Concurrency、Parallel」「Managed-Native 相互運用強化」「新言語」の4つがあったことを紹介。C#やVB.NETにおいて、値に応じて動的に型が変更される「Dynamically Typed Object」が言語仕様レベルでサポートされる予定であることなどが説明された。
また、平野氏は、現在開発中の「.NET Framework 4.0」の強化ポイントもピックアップ。.NET Framework 4.0では、GC実行時のパフォーマンス改善が行われることや、最新のWCF(Windows Communication Foundation)/WF(Windows Workflow Foundation)/WPF(Windows Presentation Foundation)/ASP.NETなどに対応すること、ネイティブコードとの相互運用が容易になること、などが紹介された。
一方、Visual Studio 2010に関しては、強化ポイントをIDEとALM(Application Lifecycle Management)の機能に分けて紹介。IDEの機能強化としては、「ブレークポイントのExport/Importが可能になる」「.NET Framework 4.0に対応」「環境ごと(テスト環境や本番環境など)にWeb.configファイルを用意できるようになる」などが挙げられ、ALMでは、「UML図の描画・生成が可能になる」「Architecture Explorerと呼ばれる機能によりDSLの定義をサポート」「デバッグの履歴が残せる」「UIのコードベースのテストが容易になる」「テスト進捗状況の可視化などが可能な高機能テスト管理ツール(開発コード名: Camano)の搭載」「テスト用アプリケーションのデプロイ、実行、テスト環境の破棄までが仮想サーバ上で自動的に実行されるアプリケーション(開発コード名: Team Lab)の搭載」などが説明された。
さらに、モデル駆動のアプリケーション開発を可能にするプラットフォーム「Oslo(開発コード名)」の概要についても触れ、テキストDSLを基にSQL文を自動生成するデモが示された。