11月26日は「いい風呂の日」-。INAXはこのほど、現代の日本人にとって日常生活で「お風呂」が果たす役割を探るため「日本人の入浴に関する調査」を実施した。調査結果からは、10代女子はお風呂でも携帯電話を手放せず、中高年は半身浴を楽しんでいるなど現代の入浴風景が垣間見えた。
同調査は全国の15歳以上の男女2,472人を対象に実施。まず「お風呂は誰と入りますか?」と尋ねると、平日・休日ともに「一人で」と答えた人が約9割に及んだ。今や「お風呂は一人で入る」のが常識となっているようで、その主たる理由は「リラックスしたい」(55.7%)。ただし、小学生以下の子供がいる男性の73.5%は休日に子供と一緒にお風呂に入っており、普段子供と接する機会が少ない父親にとっては、バスタイムが子供との大切なふれあいの時間になっていることがうかがえる。
お風呂は誰と入りますか? |
入浴の目的は「体の清潔を保つこと」(94.6%)、「疲れを癒すこと」(70.1%)の2つに集約される。一方で、最も入浴時間の長い10代の未婚女性は、平日でも「ムダ毛の処理」(72.8%)、「歌を歌う」(44.2%)、「音楽を聴く・ラジオを聴く」(12.6%)などの過ごし方をしているほか、「携帯電話で電話やメールをする」という回答は15.0%も存在。次いでお風呂に入る時も携帯電話を手放せないのは20代未婚女性の8.7%で、世代特有の特徴が明らかになった。また、美容効果などを期待して若い世代の女性で人気の「半身浴」は、実際に休日では10代~40代未婚女性は各世代の約3割が「半身浴」に励んでいる。意外なのは、男性で最も「半身浴」に熱心なのは60歳以上の既婚男性で16.5%、50代・60歳以上の女性もそれぞれ約2割が行っている結果が出た。
また、近日の22日は「いい夫婦の日」だが、夫婦での入浴について既婚者1,030人の意見を聞くと、「良い」と思う人は65.6%に上った。男女別では女性は57.4%なのに対し、男性は73.6%と圧倒的に上回った。若い世代ほど夫婦の良い関係作りのために肯定的な意見が多いが、実際に夫婦で入浴することのある既婚者は39.3%に止まっており、入浴の時間帯が合わないことなどが障害となっているようだ。
夫婦でお風呂に入ることは良いことだと思いますか? |