本田技研工業は7日、軽自動車初のバックモニター付オーディオを装備するなど、より運転のしやすさを向上させた新型「ライフ」を発売する。価格は94万5,000円から168万円。また、福祉車両の「助手席リフトアップシート車」を12月5日に発売する。価格は141万円から154万円(税抜)。
新型「ライフ」は基本性能から見直し、運転のしやすさと使い勝手のよさを追求したという。ラインナップとして、ベーシックな「Cタイプ」、シンプルかつモダンな「Gタイプ」、軽快でスポーティな「DIVA」、エレガントさを強調した「PASTEL」の4タイプを設定した。ボディカラーは全12色が用意される。
ボディは背の高いトールボーイスタイル。大きなウインドウや細いピラーなどにより、広い視界を確保した。車幅感覚をつかみやすくするヘッドライトマーカーも装備する。軽自動車初のバックモニター付オーディオ(Cタイプを除く)、駐車時の前後進を自動操舵とした進化型「Hondaスマートパーキングアシストシステム」(オプション)などの運転補助機構も装備する。
フロントシートは、左右分割式のベンチシート。体をしっかり支え運転姿勢が安定するシート形状を採用した。また、ヒップポイントを従来モデルより35mm高く設定し、良好な視界と快適な乗降性を実現。サスペンションの新設計により前後席の距離を85mm拡大するなど、大人4人がゆったり座れる室内空間を確保した。リヤシートはクッションも厚くしている。シートアレンジはシンプルフォールダウンとし、大きな荷物も簡単に積載できるようにした。
シャーシは、フロアまわりやリア開口部の四隅を補強するなどボディ剛性を向上させながら、車体骨格、構造、素材などを見直し、軽量化を実現。騒音や振動の低減も追求している。フロントにマクファーソン・ストラット式サスペンション、FF車のリアにH型トーションビーム式サスペンション、4WD車のリアにド・ディオン式3リンクサスペンションを新設計し、走行安定性と乗り心地を両立させた。
安全面では、乗員の着座位置、衝突形態に幅広く対応する、世界初の運転席用i-SRSエアバッグシステム<連続容量変化タイプ>を全車に標準装備。ほかにもサイドカーテンエアバッグシステム、前席用i-サイドエアバッグシステムなどがオプションで用意される。また、相手車両への攻撃性も低減させるコンパティビリティ対応ボディとした。
エンジンは3気筒660ccだが、自然吸気とターボ付きを用意。最高出力は自然吸気が38kW(52PS)/7,100rpm、ターボ付きが47kw(64PS)/6,000rpmとなる。指定ガソリンはすべて無鉛レギュラーガソリン。トランスミッションは全車4速オートマチックが組み合わせられる。燃費は21.0~17.8km/L(10・15モード)。また省燃費運転に貢献する「エコランプ」を装備する。
新型「ライフ」のコンセプトや技術解説については、同社サイト内「FACTBOOKまで。