NTTドコモは5日、FOMA携帯電話の新製品「HT-01A」「HT-02A」(共にHTC製)を発表した。両機種ともにWindows Mobile 6.1 Professionalを搭載するスマートフォン。搭載する機能はほぼ同じだが、キーボードやmicroSDカードスロットの有無などいくつかの違いがある。HT-01Aは2008年11月~12月、HT-02Aは同12月~2009年1月に発売予定。
両機種とも新しい型番を採用した新シリーズの内、パソコンに近い操作性で先進テクノロジーを自在に操るユーザーに向けた「docomo PRO series」にラインナップされる。海外およびソフトバンクモバイル向け端末として、HT-01Aが「Touch Pro」に、HT-02Aが「Touch Diamond」に相当するモデルとなるが、ドコモではそれぞれHTCのTouchブランドを用いないという。
ディスプレイに2.8インチVGA(480×640ドット)の感圧式タッチパネルを搭載し、画面を指や爪、スタイラスで触ることで操作できるようになっている。また、Windows Mobile標準のユーザーインタフェースではなく、HTC独自のタッチオペレーション向けインタフェース「TouchFLO 3D」を採用。Webブラウザ(Opera Mobile 9.5)やフォトビューアの拡大・縮小表示、ミュージックプレイヤーの早送り・巻き戻しをタッチ操作で行える。
両機種共通の仕様は、下り最大7.2MbpsのFOMAハイスピード(HSDPA)、Bluetooth、無線LAN(802.11b/g)、GPS、オートフォーカス対応有効画素数約320万画素CMOSカメラなどに対応している点。また、YouTube専用ビューアやお天気表示、FMラジオ、RSSリーダー、地図アプリケーション(NAVITIME)、メール(SMS/MMS)、PDFビューア(Adobe Reader LE)なども両機種ともに利用できる。
ただし、既存機種「HT1100」などのWindows Mobile搭載スマートフォンと同様にiモードには対応していない。これについて、すでに同社社長の山田氏がスマートフォン「BlackBerry Bold」(RIM製)の新製品発表会時に、来年にもスマートフォンでiモードを利用できるようにすると明言している。HT-01AやHT-02Aもソフトウェアのバージョンアップで対応は可能だが、詳細については未定とのことだ。スマートフォン向けパケット定額サービス「Biz・ホーダイ」に対応しているが、Biz・ホーダイ利用時にはBluetoothといったほかの通信方式は利用できない。
両機種の違いは、HT-01Aのみの特徴としてQWERTY配列のフルキーボード、最大8GBまで対応したmicroSDHCカードスロットの搭載、GSMの850MHz帯への対応が挙げられる。そのほか、内蔵メモリーは、HT-01Aが約512MB、HT-02Aは約4GBとなる。
Windows Mobile標準の設定画面 |
バージョン情報でWindows Mobile 6.1 ProfessionalのAKU(Adaptation Kit Update)1.2.6であることがわかる |
型番 | HT-01A | HT-02A | |
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通信方式 | 国内 | W-CDMA方式 | |
海外 | W-CDMA方式、GSM方式(850/900/1800/1900) | W-CDMA方式、GSM方式(900/1800/1900) | |
サイズ | 約103×52×20mm | 約102×51×12.4mm | |
質量 | 約172g | 約110g | |
連続待受時間(静止時)/連続通話時間 | W-CDMA(3G)網 | 約400時間/約220分 | 約290時間/約140分 |
GSM網 | 約240時間/約240分 | 約130時間/約140分 | |
ディスプレイ | 約2.8インチVGA(480×640ドット)TFT液晶(262,144色) | ||
カメラ | メイン | 有効画素数320万画素CMOSカメラ | |
サブ | 有効画素数31万画素CMOSカメラ | ||
外部メモリー | microSDHCカード(最大8GB) | ― | |
色 | ブラック |
(memn0ck/K-MAX)