Mac OS X用のβ版が追加された「Lotus Symphony 1.2」

IBMは5日 (米国時間)、オフィススイートの最新版「Lotus Symphony 1.2」をリリースした。動作環境はWindows XP / VistaとLinux、サポートされる言語は日本語を含む28種。バイナリパッケージは、同社Webサイトから無償ダウンロードできる。

今回のリリースでは、表計算ファイル (.ods / .xls) の読み込みと、odsファイルとして保存するときの速度が改善されるなど、パフォーマンスが向上。ローカル文書へのハイパーリンクの設定が、3種類あるエディタのすべてで利用されるなど、編集機能も改良されている。Linux版は、新たにUbuntu 8.0.4用のパッケージが用意される。

対応プラットフォームに、Mac OS Xも追加された。β版という位置付けであり、対応する言語も英語に限定されるが、OpenOffice.org 3.0と同様X Window Systemに依存しない、MacネイティブのAquaユーザインターフェイスに準拠した外観 / 操作性を備えている。英語以外の言語については、2009年第1四半期までに対応する予定。

5日から中国・北京で開催中の「OpenOffice.org Conference 2008」では、今後の開発ロードマップが発表された。発表によれば、2009年にリリースされる次バージョンでは、コードベースにOpenOffice.org 3.0を採用、Open Document Format (ODF) 1.2に対応するとのこと。Microsoft Office 2007以降で使用されているOOXML形式の読み込みにも対応、相互運用性の向上を図るほか、Visual Basicマクロのサポートも計画されている。