埼玉県入間市の航空自衛隊入間基地で3日、入間航空祭が開催され、映画『空へ─救いの翼 RESCUE WINGS─』のトークショーに、高山侑子、渡辺大、井坂俊哉らが登場。作品への思いなどを語った。
『空へ─救いの翼 RESCUE WINGS─』は、空自の航空救難ヘリ・UH-60Jの初の女性パイロット・川島遥風(高山)の成長物語で、メディック(救難員)の瀬南(渡辺)、UH-60Jパイロットの織田(井坂)らの仲間との絆とともに描かれる。
トークショーに出席した渡辺大(左)と高山侑子 |
現在16歳の高山は、この映画で23歳の女性を演じる。主演について高山は「うれしい気持ちもあったんですけど、プレッシャーのほうが大きくて。こんな大きな人の役はできるのかなと思って。でもすごく楽しい撮影になってうれしかったです」と笑顔で話した。
また、渡辺は高山の印象やこの映画の撮影ついて「本当に高校1年生かなというぐらい、大人の部分がある。でも、カメラの映ってないところでは高校生の一面も見えた。現場では、実際にヘリに乗せてもらったり、すべてが新しいことの連続で、なかなか普段の生活の中では体験できないことができた。大変だったことと楽しかったことが平行していた撮影だった」と振り返った。
トークショーは、航空祭の真っ只中に行なわれ、戦闘機やヘリコプターの轟音でトークショーが中断するたびに、3人とも夢中になって飛行する軍機を見つめていた。「すみません、ちょっと見とれちゃいました」という井坂は、「UH(ヘリ)内の撮影ではエンジンを回さなかった時があった。外気温が30度あって、ヘリ内は50度以上もあって本当に大変だった。でも仲間意識がみんなにあって、撮影はすべて楽しかった」と振り返った。
いっぽう、高山は新潟救難隊員の父を墜落事故で亡くしている。高山は撮影中に「お父さんはこんなことを考えながら助けていたんだろうな」とも思っていたという。渡辺は8月に長男が誕生。「メディックはみんな助けたいと生死のギリギリのところに突っ込んでいく。メディックのようにはいかないかもしれないけれど、僕もどうやったら大事な人を守れるのかと思う」と父親としての思いを語った。
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