12月6日公開の映画『252 生存者あり』のジャパンプレミアが4日、東京国際フォーラムで行われた。会場には主演の伊藤英明をはじめ、内野聖陽、香椎由宇らが出席。豪華なレッドカーペットセレモニーや舞台挨拶を行った。

左から水田伸生監督、木村祐一、MINJI、大森絢音、山田孝之、伊藤英明、内野聖陽、香椎由宇、桜井幸子、松田悟志、杉本哲太

物語の舞台は、直下型地震が首都圏を襲った数日後の東京・新橋。海水温度の急激な上昇により発生した史上最大規模の巨大台風が東京を襲い、新橋駅の崩壊によって人々が地下の駅構内に閉じ込められた。閉じ込められた人々とそれを救うハイパーレスキュー隊員の極限化における人間模様を描いたリアルパニックムービーだ。『舞妓Haaaan!!!』の水田伸生が監督を務めている。

伊藤英明と内野聖陽が消防車に乗って会場に到着し、レッドカーペットセレモニーがスタート。伊藤や内野らをはじめとする出演者がレッドカーペットを歩いて特設ステージに上がり、会場となった東京国際フォーラムのイルミネーション点灯式などを行った。さらにジャパンプレミアのホールに会場を移して舞台挨拶。元ハイパーレスキューの篠原祐司を演じきった主演の伊藤は「撮影中は過酷な現場で本当に大変でしたが、今日大勢の方に観て頂けるということで救われた気がします」と挨拶し、「今回はキム兄(木村祐一)と(撮影を)ご一緒することが決まって楽しみにしていました。料理を振舞って下さり、鳥の鍋が凄く美味くて和みました」とコメントした。伊藤に感謝された木村は、新橋駅の崩落事故に遭って地下に閉じ込められた中小企業の社長役。「撮影は千葉で行われ、ご近所の方が海の幸や畑で採れた野菜などを差し入れして頂き、閉じ込められて食べる物がないはずなのに、ちょっとずつ太っちゃいましたね(笑)」とエピソードを語り、笑わせた。

「原作ありきの作品が多い中で、1から始めたシナリオでこれほど大きな映画になるとは思いませんでした」と伊藤

伊藤が演じる篠原祐司の兄、静馬役の内野は「英明くんは見ての通りナイスガイで少しエッチな男ですが、撮影初日から英明くんとは本当の兄弟のようでした」

レッドカーペットでは、映画で火災予防運動に協力したということで伊藤と内野に消防総監から感謝状を贈呈された

また、本作でハイパーレスキューの部隊に正確な気象状況を知らせる気象庁予報部隊員の海野咲を演じた香椎由宇は「本当にこの映画は様々な絆が描かれていて、撮影中も色々考えさせられました。撮影中は温水(洋一)さんといつも一緒だったんですよ」と話すと会場から笑いが巻き起こり、「その笑いはどういうことですか?」と戸惑いを見せながらも「真面目なセリフを言っているのに、なぜかOKと言われた瞬間に2人とも笑ってしまったこともあったり、和やかな撮影でした」と笑顔で語っていた。

「緊張感が常にある作品になっています」と香椎

同作で映画デビューとなった韓国人歌手のMINJI

『252 生存者あり』は、12月6日より全国ロードショー

(C)2008「252」製作委員会