11月3日はアロマの日-。アロマ空間デザインなどを展開する「アットアロマ」はこのほど、「空間における『香り』に関する消費者の意識調査」を実施した。ライフスタイルにも手軽に取り入れるようになってきたアロマテラピーは、同調査によると商業施設でいい香りがした場合に8割以上の人に対して好意的な印象を与えているなど、消費者の購買行動にも影響を与えていることが分かった。そのほか、香りが重要視される空間として病院やオフィスなどが挙がり、効果への期待が広がっているようだ。
同日は、日本アロマ環境協会がアロマテラピーの正しい知識の普及、そしてアロマテラピーの素晴らしさを世の中の人に知ってもらうことを目的に制定。同調査は10月22日~10月27日の期間、関東・関西在住の20歳~59歳の男女400人を対象に実施した。調査によると、86.3%の人が「商業施設でいい香りがした場合、香りがなかった場合に比べて、そのお店に対して好意的な印象を持つ」ことが明らかになった。また、いい香りがした場合、「そのお店にまた行ってみたい」と思う人は70.3%、「より長くそのお店にいたい」と思う人は69.5%といずれも高い数値となった。さらに、いい香りによって「商品を購入したい(サービスを受けたい)」と思う人も53.3%と半数以上に上り、香りが消費者の購買行動に少なからず影響を与えていることが分かったという。
商業施設においてどの程度香りを重要視しているか尋ねると、「重要」との回答が最も多かったのは「ホテル」(83.5%)で、次いで「高級ブランドショップ」(81.5%)、「スパ・温浴施設」(79.8%)となった。商業施設以外では、半数以上の人が「病院」と回答。「薬品の匂いが気になる」という消臭を目的とする声が多かった一方、「精神・身体ストレスに対して香りの効果があると思うから」「病院では気持ちが暗くなりがちなので、それを和らげるため」といった、それ以外の効果への期待もみられた。「カフェやレストラン・バー」でも「タバコなどの不快な臭いを嗅ぐと食欲が落ちる」という消臭効果のほか「ムードの演出のために必要」という理由も。滞在時間の長い「オフィス」には「気分良く仕事ができると思う」「イライラを沈め仕事の効率を高める」と期待しているよう。そのほか、心を落ち着かせるために「図書館」に、葬式というみんなが持つ概念を覆したいからという理由で「葬祭場」になどという様々な意見が挙がった。