IDマーケティングサービスはこのほど、「市場の格付」2008年度上半期版を発表した。従来のイメージ調査とは違い、実際の利用(使用)体験に関する調査に絞ることで「企業と顧客との信頼関係」や「その信頼関係がもたらす換金力」に基づく"実力"を比較した。
アンケートは9月10日から10月3日まで、東京 / 神奈川 / 千葉 / 名古屋 / 大阪 / 博多で実施。「知人に(商品やサービスなどを)勧めたか」「従業員の態度に感動したか」といった、顧客ロイヤリティや購買動機、使用後のアクションに関する41項目を対面式で調査した。銀行、メーカー企業、自動車販売店、求人サイトの消費者(利用者)15,233人と対象の従業員349人が回答した。
銀行部門は、アンケート対象者が財布などに入れて持ち歩いているキャッシュカードの銀行について調査。トップは三菱東京UFJ銀行で、72.7ポイント。続いて、2位は東京スター銀行(70.1ポイント)、3位は三井住友銀行(65.9ポイント)の順となった。東京スター銀行は接客の態度や使用回数などの面で評価が高かったとのこと。一方、13位のゆうちょ銀行は「カードを持っている人が多い割に、取引の回数や取引額が少なかった」(調査担当者)としている。ちなみに、持ち歩いているキャッシュカードの平均枚数は3.7枚だった。
メーカー企業部門では、1位トヨタ自動車、2位ソニー、3位アップル。消費者の食に対する不信感を反映してか「食品メーカーへの評価は全体的に厳しく、トップテンに入ったのは8位のハウス食品のみ」(同社)。また、自動車販売店部門でもトヨタ勢は強く、ネッツトヨタ(1位)、トヨタカローラ(3位)、トヨタ(4位)、トヨペット(7位)が10位内にランクインした。