爆笑問題が学者たちと研究室で熱いトークを繰り広げて人気を呼んでいる『爆笑問題のニッポンの教養』(NHK総合 毎週火曜 23:00~23:30)。その90分拡大スペシャル版の収録が25日、都内のホテルで開催され、早稲田大学の学生500人が見守る中、爆笑問題と田原総一朗らと早大の看板教授陣が3時間半にも及ぶ論戦を繰り広げた。

公開収録に臨んだ爆笑問題

各大学の学生、教授陣と公開ライブ形式でディスカッションを行う同番組のスペシャル版。過去、同番組の原形でもある開発番組『東大の教養 東大×NHK×爆笑問題』の東京大学を始め、慶応義塾大学、京都大学で収録が行われた。4回目となる今回は、政治家から作家、タレントまで、多くの個性派を輩出してきた私学の雄、早稲田大学。"平成の突破力~ニッポンを変えますか?~"をテーマに、これからの日本を担う平成世代の早大の学生たちに参加してもらいながら、爆笑問題が早大の教授陣と真剣な議論を行った。

「田原さん呼んだの間違い(笑)。あの人途中で帰ったから余計可笑しくなって(笑)。それはそれで変わった趣向で凄く面白かったですよ。もう少し時間が欲しかったですね」と太田

「場所がホテルだったので、凄くビックリして(笑)。早稲田というイメージは馬鹿騒ぎみたいな野次ったりしてくるかなと思ってましたが、マナーの良さにびっくりしました」と田中

登場していきなり爆笑問題の太田が、早大生を前に毒舌を披露。田中が「学生注目!」と学生に声を掛けると、500人の早大生が「何だ~!」(早大ではお馴染みの応答)と切り返す。その反応に太田は「何だとは何だ? スーパーフリーか? ●●さん」といきなりブラックジョークを飛ばす。それに爆笑する学生を尻目に、田中がすかさず「止めなさい。一番言っちゃいけない言葉」とフォローするも、「今日は大隈講堂でやるんじゃないの? 山本モナが泊まったホテル?」太田の毒舌は止まらなかった。

田原総一朗が登場。場を仕切りだし、教授陣もタジタジ

教授陣が加わり、太田の言動もさらに鋭さを増し、早大で大隈塾の塾頭をしているジャーナリスト・田原総一朗とのやり取りではヒートアップ。「田原さんがこれだと思う首相は誰なんですか?」と太田が質問。すると田原が「田中角栄。あんなに金集めたのいないよ」と答えると、すかさず太田が「金集めたのが日本をダメにしたんでしょ?」と太田がキバを剥く。太田に田中角栄の凄さを説明して「田中角栄は革命だよ」と田原は語るも、「田中革命」と言い放った太田のダジャレに会場は大爆笑。その言葉に「ふざけるな!」と田原が激昂するシーンもあった。

爆笑問題と田原のトークバトルは徐々にヒートアップ

また、話が現在の金融不安に及ぶと田原は「今こそ学生たちが古典を読むべき。ケインズやフリードマンなどの古典を読め。(爆笑問題を指して)何も(学生時代に)読めなかったからこんな商売してるんだよ!」と二人を批判すると、普段は冷静の田中も「そんな商売って言われる筋合いはないよ!」と珍しく激昂。さすがに田原は「君らがいっぱい本を読んでるから、爆笑問題はいつまでも持ってるんだよ」とフォローしていた。

ヒートアップしたやり取りに、参加した宮沢章夫教授は収録後、「田原さんが何を言っているのかよくわからなくて(笑)。それが途中から面白くて、爆笑しそうになりました」と漏らしていた。

左から高西淳夫教授、若田部昌澄教授、宮沢章夫教授、爆笑問題、八巻和彦教授、高橋敏夫教授

このトークバトルの模様は、11月25日『爆笑問題のニッポンの教養スペシャル 爆笑問題×早稲田大学 平成の突破力~ニッポンを変えますか?~』(NHK総合 22:00~23:30)で放送される。