京王電鉄は31日、京王井の頭線(渋谷駅~吉祥寺駅間)に新型1000系車両(省エネルギー型)を導入すると発表した。運転開始時期は2008年11月中旬の予定で、今年度導入車両数は25両(5両編成5本)。

11月中旬運転開始予定の新型1000系車両

同車両は、先頭車両正面の行先表示器を大きくし、車外の案内表示器をフルカラーにするなど視認性の向上を図っているという。車内においては、案内表示器に液晶画面を採用して、停車駅や運行情報、ホームの階段やエレベーターの位置などを分かりやすく表示していくという。

車内案内表示器

さらには、吊り手や荷棚の高さを低くし、握り棒を握りやすい形状に変更するなど、ユニバーサルデザインの考え方も取り入れているとのことだ。今回の車両は、現在同社で導入を進めているエネルギー効率のよいVVVFインバータ制御装置を搭載し、2010年度までには京王線・井の頭線すべての車両が省エネルギー型になる予定という。なお、VVVFインバータ制御装置とは、架線に流れる直流の電気を交流に交換することで、列車の加速力や速度に応じて電圧、周波数を変化させながら交流モーターを効率よく動かす装置のこと。