バンダイナムコゲームスより2009年1月22日の発売が予定されているプレイステーション・ポータブル向けの『アイドルマスターSP』。すでに予約受付も開始されており、首を長くして発売を待ち望むプロデューサーも少なくないだろう。今回は、PSP『アイドルマスターSP』に新しく搭載された「事務所」モードを中心に、さまざまな最新情報を紹介していこう。
765プロ新人プロデューサー心得<中級編>
「プロデューサー諸君! PSPを持って事務所に集合!」
765プロダクションのプロデューサーたちは、担当アイドルをトップアイドル目指して育てる「ライバル」であり、そして「同志」である。ただ競いあうだけでなく、ときには友人として協力できれば……。それを実現するのがPSP『アイドルマスターSP』に搭載された「事務所」モード。このモードでは、プロデューサー同士が765プロのオフィスで互いに交流できるのだ。
「事務所」モードは、PSPのアドホック通信機能を使い、プロデューサー同士でコミュニケーションし、来るべきオーディションに向けて切磋琢磨できるモード。このモードでメインとなるのは「オーディション」で、同じ765プロのプロデューサー同士で、現在自分が育てている担当アイドルを同じオーディションに参加させて、競い合わせることができる。
ただ競い合うだけではなく、「アクション」でちょっとした挨拶などのコミュニケーションをとるほか、「名刺交換」でお互いのプロデュース歴を見せ合うことも可能。さらに、PSP『アイドルマスターSP』では、自分の余っている服やアイテムをほかのプロデューサーに譲る、「プレゼント」も可能となっている。
もちろんこの「事務所」モードは、『パーフェクトサン』『ワンダリングスター』『ミッシングムーン』の異なるバージョン同士でも通信可能。あなたの真(パーフェクトサン)と友人の伊織(ワンダリングスター)、千早(ミッシングムーン)が一同に会する、夢のエキジビションマッチを楽しむこともできるのだ。
■アクション
「事務所」にいるほかのアイドルに対して、あなたのアイドルにさまざまな「アクション」をとらせることができる。このアクションは、今事務所にいるほかのアイドルのプロデューサーにもリアルタイムで伝わる。
アクションは「あいさつ」に限らず、「はい」「いいえ」といった返事や「喜ぶ」「悲しむ」などの感情表現、またアイドルそれぞれの特徴的なアクションも用意されているので、あなたのアイドルのポイントを存分にアピールさせてみよう。
同じ「事務所」に参加しているほかのアイドルが「喜ぶ」あるいは「悲しむ」などの感情表現を行うと、あなたの担当アイドルも「よかったですね!」などと返事を返す。
■名刺交換
「事務所」モードでは、同じ「事務所」にいるほかのプロデューサーに対して、「名刺」を渡すことができる。「名刺」には、今のあなたのプロデューサーランクやアイドルのファン人数、オーディション勝率といった基本的なことからから、現在のアイドルの育成状況、さらにはどのアイドルをどれだけ育ててきたか? といった情報がすべて載っている。
■プレゼント
これまでのアーケード版やXbox 360版『アイドルマスター』では、ファンからすでに持っている「衣装」や「アクセサリー」などの「アイテム」をプレゼントされても、使い道がなかった。しかし、PSP『アイドルマスターSP』では、この「余ったアイテム」をほかのプロデューサーに「プレゼント」することができる。
アイテム画面の「個数」(×02などと表示)に注目。2個以上持っているアイテムのみ「プレゼント」することができる。プレゼントした分は無くなってしまうので、1個しか持っていないアイテムは「プレゼント」できない |
PSP『アイドルマスターSP』は、3つのバージョンでそれぞれ、個々のアイテムの「入手しやすさ」が異なる。なかなか手に入れられないアイテムでも、ほかのバージョンのプロデューサーなら余っているかもしれないし、逆に自分が余らせているアイテムが、ほかのバージョンでは入手困難な可能性もあるのだ。
■通信対戦オーディション
トップアイドルになるためには、さまざまなオーディションに挑戦し、合格しなければならない。オーディションは奥が深く、いろいろな戦略が隠れている。それを学ぶには、なにより数多くのオーディションを経験し、場数を踏むのが早道。その最高の手段が、「事務所」モードで遊べる「通信対戦オーディション」なのだ。
従来のアーケード版やXbox 360版『アイドルマスター』でも通信対戦によるオーディションは可能だったが、オーディションの結果がそのまま自分のアイドルに反映されるので、練習気分で気軽に対戦、というわけにはいかなかった。
しかし、PSP『アイドルマスターSP』では、担当アイドルの「腕試し」として、エキジビションマッチを行うことが可能。事務所に集まった最大3名のアイドルが、同時に一つのオーディションに挑戦することができるのだ。「事務所」モードでのオーディションは、あくまでも「エキジビションマッチ」なので、たとえ勝利してもファンの人数は増えないが、プロデュース期間が進んだり、思い出を消費してしまうこともない。何度でも気軽に対戦できるので、オーディションの場数を踏んで経験を積むには最適な舞台といえる。
なお、この通信対戦オーディションは、1人でもプレイ可能。その場合、残りのオーディション参加者はCPUが担当するので、無線LANの届く範囲内に友人プロデューサーがいないという人でも安心だ。プロデューサー同士が顔を合わせるその日まで、じっくりと鍛錬を重ねておくのも一興だ。
■目指せ全員合格! TV出演を同期させる
「ストーリープロデュース」などと同様、通信対戦オーディションにおいても、オーディションに合格すれば、晴れの舞台である「TV出演」シーンが用意される。この際、「事務所」モードならではの機能として、「合格者同士でTV出演を同期」させることが可能。TV出演を同期させると、同じタイミングで曲が鳴り出すので、あらかじめプロデューサー同士で同じ曲を選んでおけば、ちょっとしたトリオユニット気分でライブを楽しむことができる。
もちろん合格しなければTV出演させることはできないので、「TV出演の同期」を楽しむなら、参加プロデューサー全員が合格できるよう、腕をちゃんと磨いておきたい。
「事務所」モードなら、すべてのアイドルを楽しめる!?
「事務所」モードでは、異なるバージョンのアイドルたちが同じ「事務所」に集まることができるのは、すでに説明したとおり。しかし、PSP『アイドルマスターSP』のすごいところはそれだけではない。たとえば、『パーフェクトサン』をプレイしている場合でも、「事務所」モードでなら、本来プロデュースできない『ワンダリングスター』の伊織や『ミッシングムーン』の千早を呼び出すことができる。
呼び出して挨拶させたり、オーディションで対戦させたりすることももちろん可能。そして、オーディションに勝利すれば当然TV出演シーンが観られる……、すなわち「1つのバージョンで、すべてののアイドルのTV出演シーンが観られる」というわけだ。
さらに注目すべきポイントは、PSP『アイドルマスターSP』は3つのバージョンに分かれているが、各アイドルの成長状況やアイテムの入手状況などのセーブデータは「共有」されるということ。つまり、『パーフェクトサン』で入手した衣装を、『ミッシングムーン』の千早やあずさに着せることも可能というわけだ。
また、前述の「事務所」モードで呼びだす場合も、ほかのバージョンでそのアイドルを育てていれば、育った状態で呼び出すことができる。なお、育てていないアイドルについては、あらかじめ用意されたパラメータがセットされる。あえて育成されていないパラメータのアイドル同士で対戦するのも、通のプロデューサーの楽しみ方……!?
PSP『アイドルマスターSP』のメインテーマは「約束」
今回はPSP『アイドルマスターSP』ならではの「事務所」モードについて解説したが、次回はいよいよ本作の最大にして最強の仕様となる「約束システム」を紹介する予定。この「約束」こそがPSP『アイドルマスターSP』のメインテーマとなるので、続報を楽しみに待ちたい。
PSP『アイドルマスターSP』新曲情報
「東京ゲームショウ2008」において発表された765プロダクションの新曲「Colorful Days」。ライバルとなる961プロダクションの「プロジェクト・フェアリー」が歌う「オーバーマスター」とともに12月10日にシングルリリースとなるのは既報の通りだが、今回はその発売に先駆けて、両曲の歌詞を紹介してみよう。
「Colorful Days」
作詞 / 中村恵
作曲 / 佐々木宏人
自由な色で描いてみよう
必ず見える 新しい世界
一生一度のチャンス逃さないわ
絶対手抜きしないでモノにするの
失敗恐れていたら手に入らない
後悔するよりはマシ アタックしよう!
知らず誰かに甘え 人を傷付け
逃げ場所作ってた
だけど今日これからは止まってられない
明日に猛ダッシュ
希望の声が聴こえてくるよ
ゴールは近い あと少し走ろう
ホワイト イエロー ブルーにレッド
ノーマルグリーン みんなきれいだね
フレッシュグリーン オレンジ ピンク
パープル ブラック みんなきれいだね
とてもきれいだね
オーバーマスター
作詞 / mft
作曲 / 中川浩二
カッコ悪いわよ
アタシを墜とすのバレてるの
カッコつけたところで
次に出るセリフ 計画(プラン)Bね
優しさ欲しいと思ってる?
やっぱアンタには高嶺の花ね
心(ココ)に響き渡らなくちゃ
意味がないのよ!
Thrillのない愛なんて
興味あるわけないじゃない
分かんないかな…
Tabooを冒せるヤツは
危険な香り纏うのよ
覚えておけば? Come Again!
牙の抜けたヤツになんて
心疼くわけないじゃない!
ありえなくない?
GentleよりWildに
WildよりDangerous
試してみれば? Good Luck To You!
おまけ(その1) - ストーリープロデュースの一場面
今回はおまけとして、「ストーリープロデュース」の最新スクリーンショットを紹介。これまでに紹介したシーンでは、ライバル心むき出しでかなり攻撃的な姿勢を見せていた961プロダクションの面々だが、今回は少し様子が異なるようだ。
おまけ(その2) - 765プロダクション所属アイドルのTV出演シーン
PSP『アイドルマスターSP』は、PSPを縦画面にしても楽しめるのが注目のポイント。そこで今回は、765プロダクション所属アイドルのTV出演シーンを一挙に公開。全身が映し出される縦画面か、顔がアップの横画面か。お好みで楽しめるのも本作のポイントなのだ。
ゲームタイトル | アイドルマスターSP パーフェクトサン アイドルマスターSP ワンダリングスター アイドルマスターSP ミッシングムーン |
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対応機種 | プレイステーション・ポータブル |
ジャンル | アイドルプロデュース |
発売予定日 | 2009年1月22日 (3本同時発売) |
価格 | 各5,040円 |
審査予定 |
(C) 窪岡俊之 (C) 2003-2008 NBGI PROJECT IM@S ※画面は開発中のものです。 |