「930SC OMNIA」(Samsung電子製)

ソフトバンクモバイルは30日、ソフトバンク3G携帯電話の新製品「930SC OMNIA」(Samsung電子製)を発表した。3.3インチワイドVGAのタッチパネル液晶を搭載し、すべての機能をタッチ操作で利用するのが特徴。11月下旬以降に発売する。

Samsungは既に海外で「OMNIA」の商品名を冠したWindows Mobile搭載スマートフォンを発売している。しかし、外観こそほぼ同じスタイルを継承したものの、この930SCでは独自OSを採用し、S!メールやYahoo!ケータイを初めとするソフトバンクの独自サービスへの対応を図っている。海外版ではワイドQVGA(240×400)だった画面解像度も、国内のトレンドにあわせワイドVGA(480×800)としたほか、ワンセグ受信機能も搭載した。そのほか、ソフトバンクの携帯電話としては初めて下り最大7.2Mbpsのサービスに対応する。

Yahoo!ケータイに対応

日本の携帯電話に近いメニューが並ぶ

海外版のOMNIAと同じく、Samsung独自のタッチ式ユーザーインタフェース「TouchWIZ UI」を採用。テンキーやカーソルキーは搭載されておらず、ほとんどすべての操作を画面に直接触れることで行う。タッチパネルは感圧式で、指先、爪、タッチペンなどで操作が可能。待ち受け画面には時計、天気予報、音楽プレイヤーといったよく使う機能を「ウィジェットアイテム」として常に表示させておくことが可能。ウィジェットアイテムは画面隅の「ウィジェットバー」の中に格納されており、好きなものをタッチ操作で引き出して画面上の任意の場所に配置できる。タッチパネルを操作したときはバイブレーション機能が働き、入力が確実に行われたことがわかる。バイブレーションのパターンは22種類用意されているという。

タッチパネルは感圧式で、指だけでなく付属のペンでも書き込める

左側に並ぶウィジェットを引き出して自由に配置できる

内蔵フラッシュメモリの8GBに加え、8GBまでのmicroSDHCカードが利用可能なので、合計最大16GBのストレージ領域を利用することができる。音楽プレイヤーとしても有効に活用できるほか、ワンセグを録画した場合は最大約48時間(連続12時間)の番組を記録可能となっている。カメラはオートフォーカス付きの有効515万画素CMOSで、顔認識によるフォーカシングや、明暗の強いシーンでも自然な画像が得られるワイドダイナミックレンジ機能などを搭載している。

ワンセグ受信機能も搭載

カメラは515万画素。赤外線通信にも対応する

絵文字、デコレメール、S!アプリ、着うたフルなども利用できるほか、Bluetooth通信機能も備えている。

通信方式 国内 W-CDMA方式
海外 W-CDMA方式、GSM方式(900/1800/1900)
サイズ/重さ 約58.1×115.2×13mm(突起部除く)/約127g
連続通話時間/待受時間 W-CDMA網 約250分/約400時間(静止状態)
GSM網 約350分/約450時間(静止状態)
ワンセグ連続視聴時間 約3時間
ディスプレイ 3.3インチワイドVGA(480×800ドット)液晶(最大26万色)
カメラ メイン 有効画素数515万画素CMOS(オートフォーカス対応)
サブ 有効画素数11万画素CMOS
外部メモリー/推奨容量 microSDHCカード/最大8GB
カラーバリエーション ホワイト、ブラック、レッド