お笑いコンビ・メッセンジャーが出演するバラエティー番組『メッセ弾』(テレビ大阪 毎週金曜 24:53~)のDVD第2弾と、メッセンジャー黒田が人気上昇中の吉本新喜劇女優・宇都宮まきと結成した新ユニット「タモツ&マキ」のデビューCDが29日に発売され、同日、大阪市内で記者会見が行われた。

タモツ&マキは黒田(左)が作業着姿、宇都宮まきがスナックのママ風の扮装で登場

『メッセ弾』はメッセンジャーが自ら企画をプロデュースする人気バラエティー番組。DVD第2弾には、旬の芸人たちが初めて人前で見せたネタ=初ネタを改めて披露する好評企画「初ネタ演芸ショー」が収録され、メッセンジャーはもちろん、千原兄弟、トータルテンボス、ペナルティ、大ベテランのコメディーNo.1ら12組がデビュー当時のネタを再現している。

会見に登場した4人。写真左から、すっちー、あいはら、黒田、宇都宮

DVDの見どころをあいはらは「ネタのテイストがデビュー当時からガラッと変わっている芸人さんもいるので新鮮やと思います」、黒田も「デビューしたときのネタは繰って繰って作られてますし、これから売れたいというハングリー精神に燃えていた時代の熱さも伝わるはず」とマジメにPRしていたが、まもなく、毒のある笑いが持ち味のメッセンジャーワールドが炸裂。「このDVD、売れませんでしたでは済まないんですよ正直な話。出すのにもお金がかかってるんでね。スーパーでウインナーの試食やってる横でもついでに売ったろかなぐらいの気持ちです!」(あいはら)、「まずは枚数です! 5000枚は売らないと」(黒田)とぶっちゃけた話を始め、さらに自身の初ネタ披露の感想を聞かれたあいはらが「僕はツッコミですけど、だいたいデビューしたての漫才師はツッコミがヘタなんですよ。とりあえず怒っといたらええみたいな(笑)。そんなところもデビュー当時を忠実に再現できたと思います」と自虐コメントを繰り出して笑わせていた。

初ネタ再現の感想を「照れくさかったけど昔よりウケました」と語る黒田

「新喜劇でもやったことない」という厚化粧で薄幸な夜の女になりきる宇都宮

そしてタモツ&マキは、黒田が"貧乏な生い立ち"という共通点を持つ宇都宮とタッグを組んだユニットで、宇都宮が場末のスナック「なすび」のママ・マキ、黒田がその店の常連で経営難にあえぐ運送業者・タモツといういかにも幸薄そうなキャラ設定。CDには貧乏な女の悲しみを切々と歌うムード歌謡『今宵、なすびで。』、黒田が作詞を手がけ、貧乏生活をリアルに綴った『プアー』の2曲が収録され、そのレコーディング風景が『メッセ談』第2弾DVDに特典映像として収められている。

黒田は「不景気の今、暗いときには暗い歌を暗い顔して歌おうというのがコンセプト。カラオケボックスで、バカ騒ぎする若者が派手な曲を歌った後にこの曲を入れてください。一瞬にして盛り下がりますから(笑)」と潔いほどのネガティブさ? をアピール。さらに「貧乏ソングが流行ると、景気が上向きになるというデータがある」とも話し、「(景気対策のために)ぜひ、麻生総理にも聞いて欲しい」とぶち上げていた。

一方、あいはら曰く「自分が貧乏やと気づいていない明るい貧乏」の宇都宮は「貧乏でも気づかないフリをすれば幸せだということをみんなに伝えたいです!」、「レコーディングで歌ってみたら、自分が思ってたほど歌がうまくなかった。でも第2弾CDはぜひ出したいです!」といった超前向きなコメントを連発し、貧乏も吹っ飛ばす? 底抜けなポジティブぶりで会見を盛り上げていた。

なお、タモツ&マキは11月2日(日)、大阪・タワーレコード梅田NU茶屋町店でCD発売イベントを開催(17:30会場 18:00開演)。2人が初めて人前で歌うミニライブやトークショー、撮影会などを行う。