歌手として声優として、幅広い活躍を見せる榊原ゆい。その誕生日を記念した、まさに年に一度のビッグイベントとなるバースディライブ「Happy☆LOVE×ライブ2008」が10月4日に、東京・渋谷の渋谷C.C.Lemonホールで開催された。

心待ちにしていたたくさんのファンが、開場前からホールの周りに集結。9月10日に発売された榊原のニューアルバム「JOKER」でデコレーションした宣伝用のトラックが通りかかると、多くの歓声が上がっていた。今回のライブは、その「JOKER」に収録されている曲が中心となっていたが、それだけでは収まらないのが彼女のバースディライブ。さまざまなサプライズ満載のステージとなった。

7人のダンサーたちとの掛け合いもライブの見どころ

まずオープニングナンバーとして、「JOKER」収録曲で、PC『Dies irae』のOPテーマである「Einsatz」でステージの幕は上がった。ステージでダンサーたちが踊る中、真っ赤な衣装に身を包んだ榊原が客席から登場すると、スタートから会場はいきなりの大爆発。「罪過に契約の血を」「Marionette」「そして僕は...」と、緩急を織り交ぜたナンバーを、ファンからの大きな声援を受けながら、一気に歌い上げた。

「今年も楽しんでいってください!」という榊原のMCに引き続いては、会場のスクリーンでのムービー上映。榊原が声を演じる「猫宮のの」と「アルマジロの高田さん」によるダンサーの紹介などが行われた。今回のライブでも特徴的だったのは、随所にさまざまなムービーが上映されたところ。このあたりは、榊原自身も「曲の種類が多すぎて、衣装が追いつきません(笑)」と語るとおり、ひんぱんに行われた衣装チェンジ(曲によってはその1曲のためだけというケースもある)の時間確保という側面もあったわけだが、長丁場のライブにおいては絶妙なアクセントとなっていた。

バニー姿やウェディングドレスなど華やかな衣装でも観客を楽しませた

特にムービーが効果的だったのは、スクリーンでPVが上映され、その直後に同じ衣装を身にまとって榊原が登場したところ。「JOKER」のPVの後にバニーガール姿、「永遠の恋」のPVの後にウェディングドレスで登場したシーンは、それだけでもファン大満足といったところだが、映像からリアルへといった変換が、聴覚的にも視覚的にもより大きな効果を生んでいたようだ。そのほか、「月聖の蒼炎曲」のPVが初お披露目されるなど、「PV声優」を自称するだけの、豊富なラインナップを見事に活かしきったステージ構成となっていた。

バースディということでケーキ型の帽子をかぶって登場! 「永遠のナインティーン」なので、数字はもちろん「19」

アルバム「JOKER」を中心としつつも、新旧取り揃えたナンバーを立て続けに熱唱する榊原。そのパワーをとりわけ感じさせたのが「アンコール」。ラスト3曲として「Ready Go!」「Eternal Destiny」「片翼のイカロス」をパワフルに歌い上げた時点で、すでに激しいダンスシーンを含めて25曲を消化していた。しかし、アンコールのステージに登場した榊原は、MCを交えつつ、さらに5曲を激唱。最後の曲となった「message!」までの30曲、「聴かせるだけでなく見せるのも榊原ゆいのカラー」と本人も語るとおり、まさに変幻自在のステージ見せつけてくれた。バースディライブが終わると、息をつくまもなく、次のバースディライブの構想を練りはじめるという榊原。瞬く間に過ぎ去っていった3時間40分のステージは、来年のバースディライブにむけての期待をさらに高めてくれた。

百花繚乱! ステージを飾ったコスチュームを大紹介

榊原ゆいバースディライブ「Happy☆LOVE×ライブ2008」楽曲リスト

01 Einsatz
02 罪過に契約の血を
03 Marionette
04 そして僕は...
05 恋する記憶
06 ふるふるっ☆
07 Get Love Power
08 Happy Leap
09 Aqua Voice
10 Girl meets Boy
11 Beautiful day
12 (Love Game)JOKER
13 Together
14 Again
15 Till I can see you again
16 Over the Light
17 Imitation
18 Happy Birthday!
19 恋の炎
20 永遠の恋
21 月聖ノ蒼炎曲
22 運命のRevolution
23 Ready Go!!
24 Eternal Destiny
25 片翼のイカロス
アンコール
26 愛のGUSH!
27 Believe
28 jewelry days
29 Love×2♪song
30 massage!