石油情報センターが29日発表した石油製品の価格動向調査によると、27日現在のレギュラーガソリンの店頭価格は前週比6.1円安の151.3円となり、同センターが2004年6月に週次調査を始めて以来最大の下落幅を記録した。これで12週連続の下落となる。ハイオクは162.2円、軽油は139.5円だった。

すべての都道府県で前週より下落。160円台は離島の多い鹿児島、長崎、島根の3県のみで、140円台が前週の1県から17府県と急増した。もっとも価格が低かったのは沖縄で131.3円。ほかは150円台だった。下落幅がもっとも大きかったのは和歌山県で前週比9円安。

米国の原油先物価格は7月のピーク時に比べ半分以下にまで落ち込んでおり、これに連動する形で石油元売り各社が卸値を下げてきている。石油情報センターでは「世界的な景気後退で、需要の低下が予想されている。再び価格が上昇に転ずる要素は現在見当たらない」としており、来週には150円台を割り込む見込みだ。