日本フードサービス協会はこのほど、2008年9月度の「外食産業市場動向調査」を発表した。これによると、9月度の売り上げは前年同月比97.6%となり、休日日数の少なさや天候不順の重なりを考慮すると健闘した結果となった。2008年9月度有効回収の全体の事業者数は179社、店舗数は2万8,827店。
同調査によると、全店ベースによる全事業態トータルの9月度売上率は3カ月ぶりのマイナスとなったが、景気後退傾向による外食支出へのマイナス基調がある中、昨年同月より休日が2日間少ないことや天候不順など客数減に繋がる要因が重なった点を考慮すると、厳しい中でも底堅さを示した。中でもファーストフードの麺類、喫茶や居酒屋は前年を上回る伸びを見せている。
業態別に見ると、ファーストフードは売上高99.2%と前年並みに推移。特に麺類は前月に引き続き好調を維持、売上高108.8%と伸長している。一方、米飯を取り扱う和風や持ち帰りご飯、回転寿司などは、事故米問題が影響したこともあり売り上げが伸び悩んだ。
ファミリーレストランは店舗数と客数の減少もあり、前年を下回る売上高の94.6%。パブ・居酒屋は店舗数と客数は減少したが客単価が上昇、売上高101.1%と前年を上回ったほか、特に居酒屋は102.3%と好調を示した。ディナーレストランは92.9%。喫茶は客単価が105.8%と上昇し客数減少分をカバーした結果、売上高102.4%と前年を上回った。