「W64SH」(シャープ製)

KDDI、沖縄セルラー電話は27日、au携帯電話の新製品「AQUOSケータイ W64SH」(シャープ製)を発表した。auの"AQUOSケータイ"としては3代目に相当し、同シリーズの名称を冠する携帯電話機としては初のフルスライド構造を採用した。11月下旬以降に発売する予定。

外見上の特徴は、シャープの"AQUOSケータイ"としては初めてとなるフルスライド構造の筐体だ。メインディスプレイ側には、au携帯電話としては過去最大の3.5インチフルワイドVGA(480×854ドット)NewモバイルASV液晶と、au向けシャープ製携帯電話としては初めての光学式ポインティングデバイス「光TOUCH CRUISER」を搭載している。

正面。大きな液晶が目を引く。光TOUCH CRUISERは、方向キーと独立して設けられている

背面。520万画素のCMOSカメラとEZ FeliCaを備えている

NewモバイルASV液晶は、2008年夏モデル「W62SH」と比べて照度が36%向上したほか、高い色再現性を誇る「高演色バックライト」や画面への光の反射をおさえる「リフレクトバリアコート」などに対応。これにより視認性が高まり、フレーム補完機能を備えるワンセグ機能や「LISMO VIDEO」を見やすくなった。

なお、液晶上部の54ドット分は、「インフォメーションエリア」として、EZニュースフラッシュ、Eメール、Cメール、緊急地震速報、LISMO PLAYERの再生中曲名・歌手名の表示が行えるようになっている。このほか、ワンセグや動画再生のフルスクリーン表示時に表示領域の一部として使用できるが、壁紙などの表示には使えないので注意が必要。W62SHに搭載されていた「新ベールビュー」は、同端末でも継承されている。

左側面。拡張端子と卓上ホルダー用の充電端子がある

右側面。機能ボタンが集中している。W62SHでは正面にあったマルチキーが移動している

W62SHと比べて、照度が36%向上した。インフォメーションエリアには色々な情報を表示できる。ただし、完全フルスクリーン表示はW62SH同様行えない

EZケータイアレンジによる画像変更にも対応した「新ベールビュー」。電車などで隣の人に画面をのぞかれたくない場合などに重宝するだろう

auの新プラットフォーム「KCP+」を搭載する端末としては初のポインティングデバイスとなる光TOUCH CRUISERは、方向キーとは独立して設けられている。イメージ的にはシャープがNTTドコモ向けに供給している「SH706i」や「SH706iw」と同様。光TOUCH CRUISERは、EZアプリ(BREW)を含めた多くの操作で利用できる。

光TOUCH CRUISERは、方向キーとは別に液晶画面側に設置されている。押し込み操作に対応するなど、ドコモの「SH706i」や「SH706iw」とおおむね同じ仕様となっている

カメラ機能は、520万画素のCMOSカメラを搭載しており、顔検出オートフォーカス(最大5名まで検出可能)、スポットオートフォーカス(9分割)や手ぶれ補正に対応している。35mm判換算で29mm相当の広角撮影が可能で、大人数の集合写真などで威力を発揮できる。高解像度の写真撮影ができるようになったことにともない、メールに添付できるJPEGファイルの容量を最大2MBに拡大。高解像度の写真を携帯電話やパソコンにそのまま送ることが可能となった。

35mm判換算で29mm相当の広角撮影が行えるようになったカメラ機能。光TOUCH CRUISERでの操作も可能

主な対応サービスは、ワンセグ、おサイフケータイ、au Smart Sports、LISMO Video、ケータイ de PCメール、EZアプリ Full Game!など。Bluetoothを使った近距離対戦ゲームやパソコンデータ通信におけるトラフィック制御機能にも対応している。

(井上翔/K-MAX)

型番 W64SH
寸法 約53×116×16.5mm(最厚部約17.9mm)
質量(電池装着時) 約114g
連続通話/待受時間 約240分/約260時間(カロリーカウンターOFF時・国内モード利用時)
メインディスプレイ 約3.5インチフルワイドVGA(854×480ドット)NewモバイルASV液晶
サブディスプレイ
カメラ 有効画素数520万画素(オートフォーカス・手振れ補正対応)
外部メモリ microSDカード
アースグリーン、マーズレッド、ギャラクシーブラック