「W63H」(日立製作所製)

KDDI、沖縄セルラーは27日、au携帯電話の新製品「Woooケータイ W63H」(日立製作所製)を発表した。ディスプレイに3.1インチワイドVGA(480×800ドット)の有機ELを採用した折りたたみ型の携帯電話。日立製作所のハイビジョンテレビ「Wooo」の高画質技術を採用している。3.1インチサイズの有機EL画面を携帯電話へ搭載したのは世界初となる。12月上旬以降に発売する予定。

同端末は、W53Hで採用した「Cutting edge Design」を継承し、画面が反転する回転二軸ヒンジを採用。メタリックな質感とエッジ処理により、硬質なイメージを持たせている。

ハイビジョンテレビ「Wooo」の技術を活かした新高画質処理エンジンを搭載。秒間15フレームのワンセグ映像を最大30フレームに拡張する「なめらかモード」、光センサ連動γ補正やリアルタイム補正、彩度調整などの機能も継続して採用した。また、表示領域がワイドVGAに拡大したため、映像を拡大表示した際に輪郭を強調してシャープに表示する「エッジエンハンサ」機能を新たに搭載。これらの高画質技術により、LISMO Videoやワンセグをより鮮明に楽しめるようになった。

正面。通知用LEDとFeliCaポートのみを備えたシンプルなデザイン

背面。カメラはLEDライト・オートフォーカス機能を備えた500万画素CMOSセンサを備える

左側面。卓上ホルダー用の充電端子とmicroSDスロットを備える

右側面。イヤホン端子、マルチボタン、マナーボタン、シャッターボタンなどを備える

ヒンジ面。赤外線ポートとワンセグ用アンテナを備える

開閉面。ストラップ穴以外は特に機能はない

同端末では、KDDIの統合プラットフォーム「KCP+」を採用。KCP+で標準サポートされるBluetooth通信機能、LISMO Video、Full Game!、au one ガジェット、マルチプレイウィンドウなどが利用できる。

画面を反転させて閉じると横画面でワンセグが自動起動する。LISMO Videoやワンセグ視聴は、縦画面表示、ノーマル表示、全画面表示の3種類が選べる。全画面表示時には映像の画面比率の関係上、画面の上下や左右に黒く帯が出ることがある。

カメラはLEDライト付きオートフォーカス500万画素CMOSセンサを採用。ソフトウェア処理により、手ブレ補正だけでなく被写体が動くことで発生する被写体ブレも軽減する。ムービー機能も充実しており、VGAサイズで動画撮影が可能だ。

待ち受け画面。大人の女性を意識したデザインが多い

一風変わったアイコンデザイン

通信面では、世界21カ国・地域で使用できる、国際ローミングサービス「グローバルパスポートCDMA」に対応。Word/Excel/PowerPoint

/PDF/HTML/mHTMファイルの閲覧およびWord/Excelファイルの編集にも対応したPCドキュメントビューアーが利用可能。ランニング、ウォーキングなどのスポーツをアシストするソフト「au Smart Sports Run&Walk」もプリインストールする。

このほか、おサイフケータイ、高速赤外線通信のIrSimpleなどをサポートする。外部メモリは、microSDカード(最大2GB)が利用できる。また、Bluetoothによる音楽再生に対応し、LISMO Videoやワンセグの音声出力が可能。音質向上技術「DBEX」を有効にしておけば、Blurtoothを利用した音楽再生でもその効果が得られる。

LISMO Videoを縦画面表示で再生

LISMO Videoを横画面のノーマルで再生。画面中央に小さめに表示される

LISMO Videoをフル画面にて再生。上下にわずかな黒い隙間ができる

ワンセグ用アンテナは長め。ワンセグ視聴時に端末を立て掛けられる機構があると便利だったのだが……

キーボード部は本体カラーごとに異なる配色が施されている

映像視聴に適した充電ホルダー。本体スピーカーはモノラル出力(イヤホン端子およびBluetooth使用時はステレオ出力)

型番 Woooケータイ W63H
寸法 約50×110×17.4mm(最厚部21mm)
質量(電池装着時) 約123g
連続通話/待受時間 約230分/約270時間(国内モード利用時)
メインディスプレイ 約3.1インチVisual ワイドVGA (480×800ドット)有機EL
サブディスプレイ
カメラ 有効画素数500万画素(オートフォーカス・手ブレ補正対応)
外部メモリ microSDカード
ガーネットオレンジ、サファイアブラック、オパールホワイト