KDDIは27日、au携帯電話の一部機種で、PCに接続してデータ通信を行った場合もパケット定額サービスの対象とする、データ通信料金の改定を行うと発表した。これにより、対応機種でデータ通信を利用した場合のパケット通信料は13,650円が上限となる。

対象となるのは同日発表された「Woooケータイ W63H」「EXILIMケータイ W63CA」「AQUOSケータイ W64SH」の3機種で、これらの発売にあわせて提供を開始する。パケット通信料割引サービス「ダブル定額ライト」「ダブル定額」「パケット割WINミドル」「パケット割WINスーパー」のいずれかに加入していれば、PCに接続してデータ通信を行った場合、自動的に13,650円の上限額が適用される。特に申し込み手続きは必要なく、電話機上でのEZwebおよびEメールしか利用しなかった月は、従来通り4,410円が上限となる(PCサイトビューアーを利用した場合は5,985円)。

USB、BluetoothでのPC接続時も定額対象に(図下半分)。なお、上限額未満の場合はそれぞれのパケット通信料割引サービスに応じたパケット単価となる

ダブル定額などの音声通話用機種を対象としたパケット定額サービスは、これまでは電話機単体で行ったパケット通信のみが対象で、USBケーブルなどでPCと接続して通信を行った場合、パケット通信料が上限無く発生したため、場合によっては料金が非常に高額となることがあった。今回の改定により、対象機種であればその心配がなくなるほか、ダブル定額等を利用していれば追加の契約は必要ないため、出張や旅行がある月だけ使う、引っ越し前後で固定のブロードバンド接続が使えない時期だけ使う、といった柔軟な利用形態が可能となる。

Bluetoothでスマートなモバイル通信環境が実現

対応機種が限られているのは、ネットワークが混雑している場合に通信速度を自動的に制限する「トラフィック制御機能」を搭載した機種のみで利用できるサービスのためで、対応機種から非対応機種にau ICカード(SIMカード)を差し替えて通信を行った場合、同一の回線であっても定額対象外となる。なお、今回対象の3機種はいずれもBluetooth通信機能を搭載しているため、電話機をカバンの中に入れたままノートPCだけを机の上に出して利用するといったスマートな使い方も可能となっている。

定額データ通信カードにExpressCard型が登場

また、データ通信カード専用の定額プラン「PacketWINシングル(定額制)」は、これまでコンパクトフラッシュ型の「W05K」(京セラ製)のみが対象となっていたが、新たな対応機種としてExpressCard/34スロットに対応した「W06K」が11月下旬より販売されると発表された。機能はW05Kと同等だが、新たにMac OS X(10.4以降)にも対応している。EV-DO Rev.A方式対応エリアでは下り最大3.1Mbps、上り最大1.8Mbps(ともに規格上の理論値)での通信が可能。

ExpressCard型の「W06K」