ケンウッドは27日、AVセンターアンプ「KRF-V9300H-S」を発表した。発売は11月上旬で、価格は8万4,000円。
同製品は、実用最大出力130W×7のAVセンターアンプ。最大の特徴となっているのが、ケンウッドと日本ビクターとの協同出資による合弁会社、J&Kテクノロジーズが開発したHDMI/DSPモジュールを採用している点。同モジュールは、Dolby True HDやDTS-HDなどといった最新フォーマットを含むサウンドのデコードや、HDMIによる製造信号の伝送、さらにはアップスケールなどの映像処理の一部も行う。
KRF-V9300H-Sは、同社のAVアンプとしては、初めてHDMI端子を装備したモデル。入力は2系統で出力は1系統。HDMI端子は、CECやリップシンクにも対応するVer.1.3a。
サウンド面では、32bitフローティングポイントDSPによるデコード、出力段にNew Linear TRAIT(温度の検出と補正回路をパワートランジスター内に内蔵したもの)を採用したディスクリート構成。映像部分やディスプレイを停止させ、オーディオ回路へのノイズ混入を防ぐピュアオーディオモードも搭載される。また、音質マイスターエディションということで、サウンド面でのチューニングも行われている。
音場設定には、AUTO ROOM EQを採用。付属のマイクによる測定で、自動的にマルチチャンネルのリスニング環境を調整可能だ。
なお、オプションのケーブル「PNC-iP120」を利用することで、iPodをデジタル接続することも可能。iPodへの充電や、KRF-V9300H-SのリモコンでのiPodの操作も可能となる。ただし、端子はiPod専用で、USBポートに接続する他のプレーヤーは利用できない。