ソニーは24日、若手アーティストとのコラボレーションイベント「Canvas @ Sony 2008」を開催。東京・銀座の「ソニービル」8F、ギャラリー「OPUS」に3名の参加アーティストの展示スペースを11月3日まで開設する。また、2009年1月15日まで、同ビルの壁面「アートウォール」に横6m×縦38mにおよぶ、各アーティストの巨大壁画作品を掲出する。あわせて、ソニースタイル」より、若手アーティストのアート作品を筐体デザインに採用した"ウォークマン"Eシリーズ「NW-E023F」、オーバーヘッドバンド式ステレオヘッドホン「MDR-D333」、SO706i Style-Up(R)パネルの発売を開始した。
「Canvas @ Sony 2008」は、若手アーティストの発掘・支援を通して、新しい文化の発信に寄与することを目的としたイベント。ソニービル8階のコミュニケーションゾーン「OPUS」と館内ショールームでは、ソニー製品をキャンバスにしたコラボレーションモデルの展示や、アーティストが自身の世界観を表現した「キャンバスギャラリー」を開設している。
ソニー 業務執行役員SVP ブランド・イベント・クリエイティブセンター担当 盛田 昌夫氏 |
ソニー 業務執行役員SVP ブランド・イベント・クリエイティブセンター担当 盛田 昌夫氏は、今回で第2回目となる「Canvas @ Sony 2008」について「未知の可能性を秘めた若者たちに"発表の場"として、ソニーを開放していくという趣旨で始動しました。高さ38mもにおよぶ巨大外壁に、無名のアーティストの作品を掲出する試みは、世界に類を見ないでしょう」と語り、今後のソニーのあり方について「常に若者文化と接しながら、共に成長していきたい」と述べた。
アートディレクター 長友 啓典氏は、オーディションで選ばれた若手アーティストについて「興奮してしまうほどの原石を発掘したような気がする。グラフィックだけではなく、壁面や製品に描かれることで、彼らの才能がさらに開花することを願っている」と、自身の想いを語った。
きたざわ けんじ氏 散歩の時に見た何気ない風景がテーマ。ホワイトとパステルカラーの絶妙なバランスに、すがすがしい清涼感が漂う |
igu氏 音の王さまが音楽を探しに行くというストーリーを表現。イタリアの美術家"ブルーノ・ムナーリ"に強い影響を受けて、今回のキャラクターが生まれたという |
続いて、若手デザイナーが「キャンバスギャラリー」内に登場。宮原 葉月氏は「ヘッドホンや携帯電話のデザインに起用されるチャンスは滅多にないので、感動しきりです。自分のデザインが、少しでも誰かの心に響いたらデザイナー冥利に尽きますね」と語った。手書き感のあるカラフルな絵柄が得意という、きたざわ けんじ氏は「今まで、シンプルなデザインのモバイル製品しか興味がなかった方に、絵柄入りもいいなと思う"きっかけ作り"になりたいんです」と意気込みを語った。igu氏は「古紙のようなアンティーク調のイメージで作りました。特に雑貨好きな女性や、子供にも使ってもらいたいです」とコメントした。
「Canvas @ Sony 2008」の開催にあわせて、ソニースタイルは24日より、3名の若手アーティストのアート作品を筐体デザインに採用した"ウォークマン"Eシリーズ「NW-E023F」、オーバーヘッドバンド式ステレオヘッドホン「MDR-D333」、SO706i Style-Up(R)パネルなど3製品の発売を開始した(いずれも限定50台)。価格は"ウォークマン"Eシリーズ「NW-E023F」が8,980円、オーバーヘッドバンド式ステレオヘッドホン「MDR-D333」が5,980円、O706i Style-Up(R)パネルが1,575円(すべて送料込み)。