シャープは23日、遠心分離サイクロンクリーナー「キレイオン」シリーズの「EC-VX200」「EC-AX100」を発表した。発売は11月1日で、価格はオープン。市場価格はEC-VX200が8万円前後、EC-AX100が7万円前後と予想される。
EC-VX200は、排気を浄化することで、床だけでなく、部屋の空気までキレイにするという。その構成は、まず、吸い込んだ塵をグリップ部分に設けられた「E+-クラスター」による静電気で粒子をまとめる、続いて、遠心サイクロンによって空気とごみとを分離、その後、排気は2段階のHEPAフィルターを通過。さらにAg+アレルディフェンスフィルターによってアレル物質をブロックする。ここまでは、クリーナーの機能だ。EC-VX200の「高濃度プラズマクラスターイオン」と「ダニアウトクリーン排気システム」では、このキレイになった排気に、プラズマクラスターイオンを加えることで、クリーナーの中を通らなかった部屋の空気中に漂う、アレル物質やウィルスなどを抑制し、壁などに吸着した臭い成分も分解する。
搭載されているサイクロン機構は、独自の「スクリュー遠心分離サイクロン」。回転するスクリューが、気流を下へ運び、微細塵の舞い上がりを抑えフィルターへのごみの付着を防ぐ構造となっている。また、このスクリュー遠心サイクロンには、ちょっと変わった機能が付いている。これがスクリュープレスゴミ圧縮。クリーナーの電源を切ると、スクリューフィンが自動回転し、ごみをカップの底に押し固めるというものだ。浅漬け容器のような機構だと考えれば分かりやすいだろう。なお、このゴミ圧縮により、ごみの体積は約1/2となり、その分、ゴミ捨ての回数も減らすことができる。なお、ゴミ捨ては、ワンタッチで行え、ごみに触れることはない。さらに、サイレンサーや遮音技術により、低騒音化も推進。サイクロン式でありながら、48dBの低動作音を実現している。
同時発表されたEC-AX100は、EC-VX100のコンパクト板。EC-VX200では幅250×奥行420×高さ262mmという本体サイズが、EC-AX100では、幅255×奥行355×高さ253 mmとなる。ただし、その分ダストカップの容量が少なくなり(0.4L→0.3L)、イオン発生機も高濃度プラズマイオンクラスターからプラズマクラスターイオンへと変更、動作音も54dBと、こちらのほうが大きくなる。また、EC-VX200にのみ、床面や掃除動作に合わせてエコモードに切りい変わる(ブラシを激しく動かした場合、強力な吸引、それ以外では穏やかな吸引を行う)「エコ掃除」機能が搭載されている。搭載されるヘッドは共通のモーター駆動タイプ。吸い込み仕事率も、最大450Wと共通だ。