埼玉県宮代町の東武動物公園では、18日に2頭のホワイトタイガーの一般公開をスタート。当日は公開開始を記念してオープニングセレモニーが開催され、ホワイトタイガー目当ての来園者で賑わいを見せた。
ホワイトタイガーは、ベンガルトラの白変種。ベンガルトラをはじめとするトラの仲間は、世界で絶滅の危機に瀕する動物種としてワシントン条約の付属書Iに指定されており、当初11日に予定されていたホワイトタイガーの一般公開も輸出入の手続きに手間取り、18日に延期となった。新たに作られたホワイトタイガー舎で開催されたオープニングセレモニーでは、会場には多くの来園者が訪れ、平成10年生まれの寅年の小学生40人に協力してもらい、彼らの手によって幕が降ろされ一般公開がスタート。会場に訪れた多くの来場者が各々持参したカメラなどでホワイトタイガーを写すなど、公開初日から盛況を博した。
同動物公園の飼育担当が「2頭の性格は全然違います。女の子は、凄くシャイな子で今日は緊張していました。男の子の方は、非常に人が大好き。外と仕切られたガラスまでやってきるので、間近で見ることができます」と話すように、ホワイトタイガーのダイナミックで俊敏な運動能力を見られるのも魅力だ。さらに「実は知られてないんですけど、トラは非常に水が大好き。普通の猫は嫌いなんですが、トラは水の中にもぐったり、水の中で餌を捕まえたりします。水と密に接していますので、大きめのプールを作りました。また、爪が鋭いので大きな木の下にある爪研ぎの木で爪を研いでいます」(同担当)と語るなど、様々な生態を見ることが出来そうだ。
同動物公園では、絶滅の危機に瀕しているホワイトタイガーの繁殖にも大きな取り組みの一つとして掲げており、今後は他の動物園の協力を得ながら二世誕生の繁殖計画を進めていくという。