ACCESSは20日、携帯電話向けLinuxプラットフォームの最新版「ACCESS Linux Platform v3.0」と、軽量版の「ACCESS Linux Platform mini」を発表した。同日開催されたイベント「ACCESS DAY 2008」で明らかにされたもの。

ACCESS Linux Platform v3.0は、次世代携帯端末向け統合ソフトウェアの最新版。Linuxベースの携帯電話プラットフォーム策定 / 推進を担うLiMo Foundationの仕様をサポートするほか、キャリア独自のサービスを実現するオペレータパックにも対応する。同社は開発支援サイト「ACCESS Developer Network」を運営、2008年2月からは開発キット (SDK) の無償提供を開始しており、プラットフォームの魅力を高めるためにも今後v3.0対応のSDKを公開する方針という。

あわせて発表された「ACCESS Linux Platform mini」は、新興市場向けにACCESS Linux Platformをカスタマイズした軽量版。ハードウェア要件には200MHz CPUと32MB RAM、32MB ROMが挙げられ、ローエンドのスマートフォンやポータブルナビゲーションといった携帯端末のほか、ポータブルメディアプレイヤーやセットトップボックスなどの情報家電向けに設計されている。

ACCESS Linux Platform miniには、Webブラウザ「NetFront Browser」がプリインストールされるほか、マルチメディア再生ツール「ACCESS Media Music Player」やTV視聴ソフト、GPS機能、PIMソフトとの同期機能などが提供される。開発者向けには、Windowsで動作するVisual C++ベースの統合開発環境が用意される。