今後のロードマップとしては、NokiaがSymbian買収を完了するのが今年中で、Foundationの立ち上げは来年前半を見込む。立ち上げ初日から、加盟企業にソフトウェアをフリーで公開する。その後2年かけてオープンソースにしていく。ライセンスはEclipse Public Lisence(EPL)を採用。提供するソフトウェアはS60と互換性を確保し、UIQ、MOAPとの統合も進める。

Symbian Foundationの会員権

短期的目標は、活動がスムーズにできるように設定し、端末メーカーにとって魅力的なプラットフォームを提供すること。UIを統合し、共通のプラットフォームを構築していく。端末メーカーでは、現在参加していないフィーチャーフォンメーカーも視野に入れていく。

長期的には、参加者を拡大し、実装した端末やサービスを増やす。消費者家電などにもアピールしていきたいという。2009年中に最初の統合プラットフォームをリリースし、オープンソース化は2010年前半を見込んでいるという。

「この発表以来、懐疑論をたくさん耳にした」とRivas氏。「競合関係にある企業が集まってどうやって実現するのかと問われたが、答えは簡単だ - オープンソース開発は機能する。開発者や参加企業が投資する技術として選択し、ロードマップを進めてイノベーションを牽引するからだ。技術サポートもコミュニティ間で手に入る。(一方的な)標準化作業とは異なり、個々の企業が戦略的な賭けにでており、全員が開発に加わることができる」と説明する。「コントリビューションモデルは、実装する携帯電話メーカー、アプリケーション開発者など、全員にメリットをもたらす」

Symbian Foundationの来年前半発足に向け、すでに活動要綱作成などの取り組みに着手しているという。まもなく活動要綱や役員会などのルールを公開する予定だ。