Booksベストセラー週間総合ランキング10月10日~10月16日では、『蛇王再臨 アルスラーン戦記(13)』(田中芳樹)、『ヘキサゴンドリル(3)』の2タイトルが新登場でトップテン入りした。
10月10日~10月16日のBooksベストセラー週間総合ランキング(日販調べ)
順位 | 書籍名(出版社) | 著者 |
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1位 | 蛇王再臨 アルスラーン戦記(13)(光文社) | 田中芳樹 |
2位 | 夢をかなえるゾウ(飛鳥新社) | 水野敬也 |
3位 | O型自分の説明書(文芸社) | Jamais Jamais |
4位 | A型 自分の説明書(文芸社) | Jamais Jamais |
5位 | B型 自分の説明書(文芸社) | Jamais Jamais |
6位 | 徳間アニメ絵本 崖の上のポニョ(徳間書店) | 宮崎駿 |
7位 | 流星の絆(講談社) | 東野圭吾 |
8位 | ヘキサゴンドリル(3)(扶桑社) | |
9位 | 理系の人々(中経出版) | よしたに |
10位 | もう一軒おつまみ横丁(池田書店) | 瀬尾幸子 |
『蛇王再臨 アルスラーン戦記(13)』(田中芳樹)は、ファンタジー小説「アルスラーン戦記」の最新刊。イランの作家による物語をモチーフにした同シリーズは、ペルシャに似た異世界で繰り広げられる戦いを描いた英雄譚だ。1986年に第1作が刊行されて以来すでに20年以上になるが、完結までにはさらに紙面を要するという。
5位の『ヘキサゴンドリル(3)』は、人気番組「クイズ! ヘキサゴンII」で実際に使われた問題をまとめた問題集の第3弾。番組で飛び出した「伝説のおバカ解答」のページを読むと笑えるが、いざ実際に問題を解いてみると以外に難問で、「楽しみながら雑学が身に付く」と評判。各回の出演者たちの点数・順位・平均点も掲載している。
単行本フィクション部門では、10位に『瑠璃でもなく、玻璃でもなく』(唯川 恵)が新登場でランクイン。ひとりの男性を軸にその妻と不倫相手の人生が大きく動いていく。立場の違う女性それぞれの視点から描かれる物語は「恋愛は不安との戦い。結婚は不満との戦い」という本著の扉の言葉に集約されている。
今週の注目『機動戦士ガンダムの常識』(双葉社/オフィスJ.B編/476円税別)
1979年に初めて放送された「機動戦士ガンダム」。パイロットが人型の「モビルスーツ」に乗り込んで宇宙空間や陸上で戦うという画期的な設定と戦争を背景にした若者たちの人間模様と成長物語はそれまでの「ロボットアニメ」とは一線を画すものだったと評価されている。「親父にもぶたれたことないのに!」「偉い人にはそれがわからんのですよ」など作中の"名言"は今もお笑い芸人のネタとして使用されたり、ネットでの定番の台詞として繰り返し使用されたりなどしている。
そんなガンダムについて今さら知りたいという人のために便利なのがこの本。「キャラクター編」「モビルスーツ編」「宇宙世紀の世界編」「ガンダムあれこれ編」の4つの章でそれぞれに素朴な疑問や知られざる設定、豆知識などをわかりやすく教えてくれる。まだ自軍側は知らなかったはずの「ガンダム」という名前をシャアが口にしてしまっているという構成上のミスや、作中に鉄人28号が"出演"しているなどのおもしろ情報も多数。
内容は必ずしもマニアックなものではなく、ガンダムに詳しくない人にも親切な構成となっている。アニメの各シーンの画像やキャラクターデザイン画などもふんだんに掲載されており、ガンダムをリアルタイムに視聴していた30代から40代にとってはたまらない一冊となりそうだ。