TVアニメは秋の新番組が始まったばかりで、まだメディア化には至っていないこの時期。その結果、発売アイテムは少なめだが、新型プレイステーション・ポータブル(PSP-3000)が今週発売となっている。また、フィギュアでは『かのこん』の「源ちずる」など、話題作がお目見えしていた。
新型プレイステーション・ポータブル発売!!
ソニー・コンピュータエンタテインメントより、さらなる"美画面"を追求した新型プレイステーション・ポータブル(PSP-3000)が16日に発売された。今回は3色のカラーバリエーション(ピアノ・ブラック、パール・ホワイト、ミスティック・シルバー)での展開。メーカー希望小売価格は19,800円。また、同時にPSP-3000本体、バッテリーパック、充電用ACアダプタ、メモリースティック Pro DUO 4GB、ポーチ、クロス、ハンドストラップをセットにした「バリューパック」も同時発売。こちらのメーカー希望小売価格は24,800円となっている。
アソビットゲームシティでは店頭陳列という力の入れよう。AKIHABARAゲーマーズ本店 ゲーム館においても、1Fの店内に入ってすぐの、目立つ場所に陳列されていた。
有名&強力タイトルがめじろ押し
バンダイナムコゲームスのバンダイレーベルより『機動戦士ガンダム00 ガンダムマイスターズ』がプレイステーション 2専用ソフトとして16日に発売。TVアニメ『機動戦士ガンダム00』の1stシーズンの物語をゲーム化したものだが、オリジナルのストーリーも用意されている。刹那・F・セイエイをはじめとする4人のマイスターから1人を選んで、ストーリーを進めていく"ミッションモード"。タイムアタックやスコアアタックなどを競う"マイスターモード"。ちなみにこのモードでは、ガンダム以外のMSを選ぶことも可能だ。しかも、2ndシーズンに登場するダブルオーガンダムも選択可能となっている。最後に、他のプレイヤーとそれぞれMSを選び戦う"バーサスモード"の3種類のモードを搭載。なお、エンディングにはゲームオリジナルのエピソードも用意されているという。メーカー希望小売価格は6,800円。
任天堂から、16日に『Wii Music』がWii専用ソフトとして発売された。いわゆる音楽ソフトだが、音楽の楽しみ方の可能性をさらに広げたゲームと言えるだろう。このゲームは、Wiiリモコンやヌンチャクで60種類以上の楽器の演奏を簡単に楽しめる。本物の楽器は苦手、という人も友人や家族と気軽にセッションができる。今までは聴くだけという人も、これを機会に音楽の楽しさを満喫することができるかも!? メーカー希望小売価格は5,800円。
セガからは、『カルドセプトDS』がニンテンドーDS専用ソフトとして16日に発売となった。『カルドセプト』といえば、セガサターン版から続くボードゲームとトレーディングカードゲームを融合させた人気作。今回、携帯ゲーム機に移植されての発売となったことで、場所を選ばず対戦・カード編集などができるようになった。また、Wi-Fi対戦とワイヤレス対戦にも対応している。メーカー希望小売価格は5,040円。
ソニー・コンピュータエンタテインメントより、『勇者のくせになまいきだor2』がプレイステーション・ポータブル専用ソフトとして16日に発売された。ご存知のとおり、2007年12月に発売された『勇者のくせになまいきだ』の第2弾で、今作では前作に比べステージ数が4倍になっているほか、"魔物"も"なまいきな勇者"も数を増やしての登場。プレイヤーは"破壊神"となって、"勇者"をシメるという根本的なゲーム性はそのままだが、追加要素で遊びの幅がさらに広がった。また、前作のクリアデータを引き継ぐと、新しいクリアモードが出現するとのこと。メーカー希望小売価格はUMD版が3,980円。ダウンロード版が2,800円。
『カルドセプトDS』 |
なまいきにも単独イベントも開催された『勇者のくせになまいきだor2』 |
エレクトロニック・アーツからは、16日に『フェイスブレイカー』がプレイステーション 3およびXbox 360専用ソフトとして発売。パッケージのジャケットが示すとおり、アメコミ調のボクサー12人に加え、USBカメラなどで自分自身の姿を取り込みボクサーにすることも可能な「Create Boxer機能」が搭載されている。タイトルどおり、まずは"顔面をぶっ叩く"、さらに倒した相手の顔を記念にコレクションするなんてことも可能。また、オンラインモードも豊富に用意されているので、遊び方は無限大。ストレス発散に持ってこいのゲームかもしれない。メーカー希望小売価格は、プレイステーション 3版が7,329円でXbox 360版が7,140円。
秋の新番組から早くもOP/EDテーマが発売
10月からTBSで放送を開始した『夜桜四重奏』のOPテーマで、savage geniusの「JUST TUNE」がflyingDogより16日に発売された。ソロユニットとなったsavage genius初のシングルとなる。ジャケット表面はsavage geniusが、裏面にはTVアニメに登場する4人がデザインされている。価格は1,155円。
ポニーキャニオンからは、TVアニメ『CLANNAD』WEBラジオCD「渚と早苗のおまえにレインボー」Vol.2が15日に発売された。『CLANNAD』の世界観そのままに、古河渚(CV: 中原麻衣)と古河早苗(CV: 井上喜久子)が出演している同番組をCD2枚組に収録。DISC-1では藤林姉妹による特別版が収録され、DISC-2は、第14回~第26回までの放送をCD版にMP3で収録したものとなっている。価格は3,000円。
5pb.Recordsより15日に、TVアニメ『恋姫†無双』より「乙女的二重奏歌~関羽×張飛」が発売された。"史上最強のおバカ対決"と銘うって関羽と張飛がバトル!! 二人のデュエット曲ほか、ミュージカル仕立てのミニドラマなども収録。価格は1,890円。
ソニー・ミュージックエンタテインメントから、秋の新番組『ヴァンパイア騎士 Guilty』のOPテーマ「輪廻-ロンド-」が15日に発売。アーティストはON/OFFで、タイトル曲を含む4曲を収録したマキシシングルとなっている。秋葉原の各ショップでは期間生産限定版の「ヴァンパイア騎士盤」が並んでいた。価格は1,500円。
10月9日よりフジテレビ"ノイタミナ"ほかで放送が始まったTVアニメ『のだめカンタービレ 巴里編』。エピックレコードジャパンからは、その劇中クラシック音楽を集めた「のだめカンタービレ 巴里編」が15日に発売された。2枚組で価格は3,675円。
TNX/ポニーキャニオンからは15日に「リズム天国全曲集」が発売となった。任天堂から2006年8月に発売されたゲームボーイアドバンス用ゲームソフト「リズム天国」と、2008年7月にニンテンドーDS専用ソフトとして発売された「リズム天国 ゴールド」のサウンドトラックとなっている。サウンドスタッフにはプロデューサーのつんく♂も参加。3枚組で価格は5,250円。
綾波のゴスロリルックや源ちずるが発売!!
コトブキヤから『新世紀エヴァンゲリオン』より、「綾波レイ ~ゴスロリ noir(ノワール)Ver.~」が発売された。この作品は既発の「アスカ ゴスロリVer.」と対になるもので、仕様は1/7スケール(全長185mm/全高115mm)のPVC(一部ABS)塗装済完成品。メーカー希望小売価格は7,140円。
また、コトブキヤからは、「綾波レイ~ゴスロリ blanc(ブラン)Ver.~」も発売されていた。こちらの製品はコトブキヤSHOP限定版となっている。通常版が"黒"を基調としているのに対し、こちらは"白"がイメージされた綾波となっている。メーカー希望小売価格は、同じく7,140円。
こちらもコトブキヤの製品。新ブランド"フォー・リーヴス"の記念すべき第1弾『かのこん』の「源ちずる」が発売された。天真爛漫な笑顔とは対照的に胸元や太ももがあらわになっていて、目のやり場に困りそう。しかも、シャツはクリアな素材に塗装を施して、わざと肌や下着が透けるように仕上げてある。1/5スケール(全高180mm)のPVC(一部ABS)塗装済完成品。メーカー希望小売価格は13,440円。
これにあわせて、実は狐の妖怪という彼女の本来の姿をフィギュア化した「源ちずる ~特別版~」も発売。狐耳はマグネットにより着脱が可能で、前述の「通常版」にも装着できるようになっている。服装は下着にシャツのみで透けており、表情も頬を赤らめて何やら"えっち"な感じ。この表情パーツも「通常版」との互換が可能となっている。仕様と価格は「通常版」と同じになっている。
こちらもコトブキヤから、秋の新番組のアニメとして注目されている『鉄のラインバレル』に登場するヒロイン、「城崎絵美」が立体化された。1/8スケール(全高約210mm)のPVC塗装済完成品。なびく髪の毛と服が、ふわっと風に吹かれたような、それでいて全身黒という出で立ちが、何やら謎めいたものを感じさせる。メーカー希望小売価格は6,090円。
オーガニックからは、TVアニメで好評を博した『バンブーブレード』の「川添珠姫」が発売となった。1/8スケール(全長約17cm)のPVC・ABS塗装済完成品。「タマちゃん」が、学校に走っていく姿といった感じだろうか。メーカー希望小売価格は7,140円。
プレジデントジャパンのアイ・スクリームブランドから、『シャイニング・ウィンド』の「クレハ」が発売された。スカートはキャストオフ仕様となっており、日輪の巫女をどのようにディスプレイするか迷うところ。1/8スケールで、サイズは200×290×228mm。非フタル酸PVC&ABS塗装済完成品。メーカー希望小売価格は8,190円。
海洋堂の「リボルテックヤマグチ」シリーズからは15日に、『天元突破グレンラガン』に登場するグレンラガン最終形態「天元突破グレンラガン」が発売された。ノンスケール(全高130mm)のABS・PVC塗装済可動フィギュア。リボルバージョイントを14カ所に使用し、全身45カ所が可動する。ボーナスパーツとしては、炎火パーツ(背中)×2、炎火パーツ(腹)×1、新型ドリル×1、エフェクトパーツ(ドリル用)×1、オプションハンド×4、ディスプレイベース×1となっている。メーカー希望小売価格は1,995円。
同じく海洋堂の「リボルテックヤマグチ」シリーズからは『どこでもいっしょ』の「リッキー」も発売されていた。『どこでもいっしょ』からは4体目のリボルテックでの登場となる。ノンスケール(105mm)のABS・PVC塗装済可動フィギュア。リボルバージョイントは9カ所に使用され、全身で27カ所の可動を実現。"顔まるごとすげ替えシステム"を採用しており、4パターンの表情が楽しめる。ボーナスパーツは超喜び顔×1、びっくり顔×1、超うっとり顔×1、ごはん×1、しゃもじ×1、鉄アレイ×2、ディスプレイベース×1となっている。こちらもメーカー希望小売価格は1,995円。
「リボルテック」に新しいファミリー、『ストリートファイターオンライン』(以下「リボルテックSFO」)シリーズが加わった。『ストリートファイターオンライン』は、ダレットが運営するオンライン格闘ゲームで、その立体化第1弾は「リュウ」と「テイラン」。しかし、コトブキヤ ラジオ会館店では「リュウ」の在庫は確認できたものの、「テイラン」は一時売り切れ(取材日の翌日には入荷とのこと)、AKIHABARAゲーマーズ本店ゲーム館ではともに入荷遅れとのことだった。「リュウ」の仕様は全高105mm、リボルバージョイントは12個使用し、可動する部位は14カ所。付属ハーツは、波動拳エフェクトパーツ、オプションハンド×4、ディスプレイベースとなっている。メーカー希望小売価格は1,680円。
取材を終えて
冒頭でも述べたように、今週はメディア関連はちょうど谷間といった感じ。しかし、ショップでは秋の新番組のDVDやCDの発売予定などをアピールしていた。それでなくても番組数が多いことでニュースになっているくらいだから、一挙に発売されたら……それこそ、お財布はピンチ!! これも嬉しい悩みといったところだろうか。
また、去る10月10日に、2009年2月15日に開催予定だった「ワンダーフェスティバル2009[冬]」の中止が発表された。残念なことだが、「"ワンダーフェスティバル"そのものが消滅するわけではない」とのことで、一安心。模型やフィギュアの完成品を見るには、今後ますます秋葉原の各ショップを活用&チェックしていくことになりそうだ。また、メーカー&ショップにも上記を意識した商品展示に期待したい。