FELT(フェルト)は「フレームの魔術師」の異名をとる技術者、ジム・フェルトの名を冠したスポーツサイクルの総合ブランドで、主な拠点は米国カリフォルニアとドイツ。近年はサイクルロードレースでも活躍、2008年はFELTに乗るチームがツール・ド・フランスに出場した。日本では、コストパフォーマンスに優れたロードバイクが人気だ。
AR チームイシュー
FELTは、ジム・フェルト自身がトライアスリートだったこともあり、トライアスロン用の自転車が得意だ。その経験をロードレーサーに活かしたのが、2008年のツール・ド・フランスで実戦投入されたARシリーズ。エアロダイナミクスを追求したカーボンフレームが特徴で、もちろん2009年モデルとして商品化される。中でも最上級モデルのAR チームイシュー(1,047,900円)は、プロチームのレプリカカラーを採用、シマノの最高峰パーツ「デュラエース 7900」を使用するなど、ツール・ド・フランスを走ったレース用自転車そのものの雰囲気だ。
AR4
AR チームイシューは100万円オーバーのスペシャルなモデルだが、同じ設計コンセプトで、カーボンの質やパーツのグレードを変えることで、グッとお求めやすい価格にしたのがAR 4(417,900円)。これならホビーレーサーでも手が届くだろう。
Z 70
Zシリーズは、ロングライドをストレス無く楽しむために、あまり前傾のきつくないポジションが取れるように設計された、今流行のコンフォート系ロードバイク。Z 70(197,400円)は、フレームのメイン部分はアルミで、後輪を支えている部分(チェーンステーとシートステー)をカーボンとした「カーボンバック」のフレーム。前輪を支えるフロントフォークもカーボンで、路面からのショックを吸収してくれる。
カーブサイト
カーブサイト(99,540円)は、デザインがかわいいシングルスピード(変速機無し)の自転車。ペダルを回す足を止めても惰性で走ることができる「フリー付き」のギアが装着されているが、後輪をひっくり返すと、競輪の自転車と同じく走っている間はペダルの回転を止められない「固定ギア」として楽しめる。
QX 95
QX 95(155,400円)は、MTB並みの丈夫なフレームや35mm幅の太めなタイヤを持ち、オンロードからフラットダートまで幅広いシチュエーションで使えるクロスバイク。フロントにカーボンフォークを採用したこともあり、10.4kg(カタログ記載値)と軽量だ。タイヤをオンロード寄りのものに交換しても面白いだろう。
※価格はすべて希望小売価格、税込。