本田技研工業は、ミニバン「オデッセイ」をフルモデルチェンジし、17日より発売する。また、助手席に電動リフトアップシートを備えた福祉車両「助手席リフトアップシート車」を用意し、11月13日より発売する。価格は、新型オデッセイが259万円~361万円、助手席リフトアップシート車が292万円~316万円(税抜)。

オデッセイ M (FF、ディープボルドー・パール)

4代目となる新型「オデッセイ」のコンセプトは、乗る人の心をときめかせる「感性クオリティ」。「人と車の一体感」「全席の爽快感」「独自の存在感」の融合により、さまざまなシーンにおいて人の心に響く快適さを目指したという。

オデッセイ L (FF、ポリッシュドメタル・メタリック)

インストルメントパネル (ベージュ、オプション装着車)

インテリア (ベージュ、オプション装着車)

外観では、フロントピラーをスリム化して運転視界を確保したほか、フロントグリルからボンネットへ広がる立体的なV字状のラインがスピード感と力強さを表現。薄型のヘッドライトを合わせ、精悍さを演出しているという。また、キャビン後方は絞り込まれ、リアウィンドウを曲面化することでキャビンをコンパクトに表現している。ボディの塗装にはスーパープラチナ塗装を採用し、新色2色を含む、全6色が用意される。

2.4L DOHC i-VTECエンジンと、トルクコンバーター付きCVT(M、L、LiのFF車)により、高い走行性能とクラス(2.4Lガソリンエンジンのミニバンクラス)でトップの13.2km/L(M、L、LiのFF車)の燃費性能を両立した。また、DBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)の制御に加え、CVT、エアコンの作動を協調制御して低燃費走行を実現する「ECONモード」を備えた。環境性能では全タイプで国土交通省「平成17年排出ガス基準75%低減レベル」認定を取得したほか、M、L、LiのFF車では「平成22年度燃費基準+25%」、M、L、Liの4WD車は「平成22年度燃費基準+10%」、アブソルートでは「平成22年度燃費基準+5%」を達成している。

運転支援機能では、車速/車間制御機能「ACC」と、車線維持支援システム「LKAS」をタイプ別で設定したほか、車両挙動安定化制御システム「VSA」と協調制御し、車両の挙動を安定化する操舵力アシスト制御「モーションアダプティブEPS」を全タイプに標準装備した。また、カメラ映像をナビゲーション画面に表示することで、自車周辺の死角を低減し、縦列駐車や車庫入れがスムーズに行えるように支援するほか、見通しの悪いT字路や幅狭路でも安全に運転できるよう支援する「マルチビューカメラシステム」を全タイプにメーカーオプション設定した。

ECONスイッチ

ラゲージスペース

マルチビューカメラシステム(フロントブラインドビュー画面)

マルチビューカメラシステム(リアビュー + グランドビュー画面)

安全性能では、自己保護性能を向上し、相手車両への攻撃性も低減するコンパティビリティ対応ボディを採用、歩行者との衝突時の頭部や脚部への衝撃吸収構造を採用した歩行者傷害軽減ボディとしている。また、衝突を予測し、ドライバーに危険回避を促し、衝突時の被害を軽減する「追突軽減ブレーキ(CMBS)」と「E-プリテンショナー」や、3列に対応した「サイドカーテンエアバッグシステム」をタイプ別設定している。2列目左右シートには、ISOFIXチャイルドシート ロアアンカレッジとトップテザーアンカレッジを装備する。

同時に発売される福祉車両「助手席リフトアップシート車」では、助手席にスイッチひとつで回転から昇降までフル電動で行えるリフトアップシートを採用し、ワイヤレスリモコンと3列目シートを設置したまま車いすを収納できる、車いす固定用ネットと保護カバーを標準装備する。

助手席リフトアップシート車