日本航空(以下、JAL)グループではこのほど、2009年4月1日開始を目安に、旅行会社の発券手数料(コミッション)廃止を検討していることがわかった。

JALではすでに、各旅行会社にゼロコミッション導入の経緯について説明。正式な発表は、各社の許諾が得られてから行う見込みだという。この件について同社広報担当は、「10月にはノースウエスト航空なども手数料撤廃に踏み切っており、国際的な流れを見てもゼロコミッションへの移行は自然な形と考えています。長年のお付き合いのある旅行会社には、その背景を含めて納得のいく説明をしてから、しかるべきカット(手数料撤廃)をしていきたいと思います」とコメントしている。

一方、旅行会社大手のJTBでは10月1日からすでにゼロコミッション対策として、国際航空券利用者から手数料徴収をする「販売手数料」を設置。今回の一報に対して、JTB広報担当は「お話は伝わっていたので、特に混乱はありません。お客様にもご説明させていただいて、ご納得後商品を購入いただいております。今後は、旅行中のヘルプなどのサービスをより充実することで、手数料があってもお客様に選んでいただける旅行を企画してまいります」としている。