2008年10月10日に東京・両国のKFCホールにてTVアニメ『ミチコとハッチン』の完成披露試発表会が行われた。『ミチコとハッチン』は、『サムライチャンプルー』などを生み出したマングローブによるオリジナル作品で、アニメ『DEATH NOTE』などで絵コンテなどを務めた山本沙代の監督デビュー作となる。
自由な女ミチコと、自由を求める少女ハッチンの2人旅が幕を開ける。10月15日よりフジテレビにて深夜2時8分より放送開始 |
『ミチコとハッチン』ストーリー概要
厳しい里親の元に預けられたハッチンはいつの日か誰かにさらわれて大空に羽ばたくことを夢見る少女。でも、そんなことできるわけないとスグにあきらめてしまう。しかしその日は突然やってきた。あのオンナと共に……。その名は「ミチコ・マランドロ」、やけどしそうなセクシー・ディーバ。脱獄不可能といわれた監獄要塞を破り、自らを再び凶悪な世界に解き放った絶対自由に生きる危険な女豹。舞台は強烈な太陽と、原色の国。貧困により街は荒廃し、乾ききった大地で、人々のマインドは総ラテン化していた。ひとたび荒野に踏み出せばそこは危険な無法地帯。ミチコはそんな世界をラティーノ・ビートに乗って、しなやかに生き、ハッチンは自由を夢見て生きていた……。そんな噛みあわない2人の女が繰り広げるスリルと冒険に満ち溢れたアリエナイ逃避行が、いま幕を開ける!
発表会には声優を務めたミチコ・マランドロ役の真木よう子、ハナ・モレーノス(ハッチン)役の大後寿々花、アツコ・ジャキソン役の坂井真紀という、豪華女優陣が登場。山本監督とともに、舞台挨拶を行った。
■真木よう子(ミチコ・マランドロ役)
「声優は最初はできるだろうと思っていたのだけれど、実際やってみると難しかったです。監督からは声で私を選んでくださったと言っていただいていたので、なるべく自分で変な色を付けないように演じました。私は夜更かしをよくするので、深夜アニメを意外に観ているのですが、OLさんが観られるようなアニメはあまりないです(笑)。本作はそんな人にも面白いと思ってもらえるアニメだと思うので、ぜひ観てください」
■大後寿々花(ハッチン役)
「ハッチンは感情表現が豊かですごくかわいいと思いました。アニメ声で演じるのも初めてで緊張しましたのですが、現場に行ったときに普段の演技でお願いしたいと言っていただいたので、お芝居を入れるような感じで演じました。それでもドラマとか映画だと喜怒哀楽を顔などで表現できますが、それを声だけでやるというのは難しかったです。『ミチコとハッチン』はブラジルをイメージしながら、この世界ではないような不思議な感じがするので、そこに注目して観てください」
■坂井真紀(アツコ・ジャキソン役)
アニメのなかでアツコはミチコを追いかけるのですが、そういう生き方には憧れます。初めてお話をいただいたとき、『ミチコとハッチン』は絵がキレイなのでそこにすごく惹かれました。アフレコは非常に難しく苦戦しましたが、その分いいものになったと思います。OLさんが夜に観るのにふさわしいアニメになっていると思います。ストーリーも非常にしっかりしているので、ぜひ観てください」
■山本沙代監督
2004年の冬から作業が始まり、4年以上を掛けて制作しました。ミチコなどキャラクターは見ていて気持ちがいいキャラクターというテーマがありました。声優さんに最初から女優さんの起用を考えていたわけではなかったです。真木さんの出演されている映画を観て『この人しかいない』という感じでピッタリのイメージだったので、ぜひお願いしたいと思いました。OLさんが家に帰ってからできる時間というのは、ちょっとだけできる楽しいひとときだと思います。その時間にぜひお酒を飲みながら観てください」
原作付きアニメが多い昨今、オリジナル作品として注目となる『ミチコとハッチン』。ぜひアニメの声優初挑戦となる女優3人による自然体での演技を楽しんでほしい。また「女が惚れる女」というキーワードのもと描き出されたミチコ。その自由奔放ぶりが十分に味わえる第1話を、ぜひお見逃しなく!
真木はバイクで旅をするミチコと同じように、ハーレーの前でポーズ。またこの日の衣装はミチコの着る囚人服をイメージしたものだ |
アニメの声優初挑戦となり、発表会で率直な感想を話した3人。その演技には、ぜひともご注目あれ |
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