シャープは15日、液晶テレビ「AQUOS(アクオス)」の新シリーズとして「DX」シリーズ3色16機種を発表した。発売は11月20日で、価格オープン。推定市場価格やラインナップなどは、表の通り。
DXシリーズは、ブルーレイディスクレコーダーを内蔵した液晶テレビ。HDDは内蔵されておらず、ブルーレイディスクレコーダーのみが内蔵されている。同社独自の高画質圧縮技術「MPEG-4 AVC/H.264トランスコーダー方式」の搭載で、最大で標準モードと比べて5倍の長時間録画(1層のブルーレイディスクに最大で約10時間50分の録画が可能)が可能だ。なお、録画が可能なメディアはBDのみで、DVDへの録画はサポートされていない。5倍録画の場合、音声はステレオになるが、2倍/3倍モードでは、最大で5.1chの音声トラック、さらには番組連動データも記録可能だ。BDドライブはスロットインタイプで、本体の右側に装備される。また、デジタルWチューナーも採用されており、テレビ番組を視聴中でも、別の番組を同時に録画することが可能だ。ただし、W録画には対応していない。
52V型~37V型のモデルは、コントラスト比が2,000:1のフルハイビジョンパネルを採用。液晶の開口率とバックライトを同時にコントロールすることで、テレビコントラスト比15,000:1を実現。また、120Hz駆動も採用している。また、32V型/26V型のモデルは、コントラスト比1,500:1のハイビジョンパネルを採用し、テレビコントラスト比は7,000:1。こちらは120Hz駆動には対応していない。
サウンド面では、全機種に1bitデジタルアンプを採用。さらに、52V型/46V型のモデルは、低域の迫力をアップする2.1chシステムが採用されている。このように、テレビ部分は、5月に発表されたDシリーズに近いものだ。
ブラウン管テレビが主流だった時代に、手軽に使える機器としてテレビデオという製品が各社からラインナップされていた。今回発表されたDXシリーズも、それらと同様に、ブルーレイディスクレコーダー内蔵で、手軽に使うというコンセプトのモデル。ブルーレイディスクレコーダーとハイビジョンテレビの接続は、HDMIケーブル1本で接続するケースが多いが、この場合、両方の機器にアンテナを接続しなければならない(地上波用とBS/CS 110°用の2系統と、地上アナログ放送用も必要になるケースもある)。これに対して、DXシリーズでは、アンテナを1系統(地上波用とBS/CS 110°用を各1系統)接続するのみだ。
また、テレビとブルーレイディスクレコーダーとが一体化したDXシリーズでは、新インタフェース「モーションガイド」を搭載することで、操作性も向上。モーションガイドは、レコーダー側の操作を、すべて画面に表示させるインタフェースで、番組を録画したディスクをドライブに入れると、現在視聴しているテレビ番組はそのままで、横に録画されているタイトル一覧と、サムネイルが表示される。また、番組表を表示させると、現在の番組表の横に、録画予約されている番組がリスト表示される。さらに、ディスクをドライブに入れるだけで、再生がスタートする「一発再生」や、ブルーレイディスクを入れれば約3秒で録画がスタートする「瞬速録画」など、HDMIの連動機能以上の使い勝手を実現している。
型名 | LC-52DX1 | LC-46DX1 | LC-42DX1 | LC-37DX1 | LC-32DX1 | LC-26DX1 |
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画面サイズ | 52V型 | 46V型 | 42V型 | 37V型 | 32V型 | 26V型 |
解像度 | 1,920×1,080 | 1,366×7,68 | ||||
推定市場価格 | 50万円前後 | 45万円前後 | 38万円前後 | 30万円前後 | 20万円前後 | 17万円前後 |