コルグは1-Bitレコーダ「MR-2000S」を10月下旬に発売すると発表した。

SACD(SuperAudio CD)制作にも利用されるDSDIFFフォーマットだけでなくDSFおよびWSDフォーマットにも対応。2.8224MHz/1-Bitに加え、高音質な5.6448MHz/1-Bitでの録音/再生もサポートしている。またリニアPCM(WAV)にも対応しており、最高24bit/192kHzまでをサポートする。さらにD/AコンバータにCirrus LogicのCS4398を、A/DコンバータにBurr-BrownのPCM4202を搭載するなど、1-Bitの高音質を活かす設計となっている。

1Uラックタイプの1-Bitレコーダ「MR-2000S」

記録メディアは本体内に80GBハードディスクを内蔵、5.6448MHz/1-Bitでは最高約14.5時間、16bit/44.1kHz(WAV)では約120時間の録音が可能。なお最長連続録音時間は6時間となる。録音を行うとオーディオファイルとマーク情報などを含むプロジェクトファイルの2種類のファイルが作成される。同製品では、この2つをまとめて1つのプロジェクトとして管理する。本体に最大160,000プロジェクトを保存可能。本体にはUSB2.0端子を搭載しており、パソコンと接続するとFAT32外部ドライブとして認識され、USB経由での転送が可能となっている。

DSDやWAV、MP3など各種ファイルフォーマットの変換を行う付属ソフト「AudioGate」

入出力端子は、アナログのXLRバランスおよびRCAアンバランスのラインイン/アウトを搭載。XLRは-12/-14/-16/-18/-20dBでのリファレンス・レベル切り替えが可能となっており、さまざまな環境に対応できる。デジタルはS/PDIF入出力(コアキシャル)を搭載、そのほかWordClock入出力およびヘッドホン出力を備える。サイズは482(W)mm×220(D)mm×45(H)mm、重量は2.8kg。またファイルフォーマット変換ソフトとして「AudioGate」が付属する。こちらの動作環境はWindows Vista/XP SP1以降およびMac OS X 10.3.9以降。