Lunascapeは10日、Lunascape5.0のα2版(Genesis)を公開した。α2では、α1での約2万人のテスターからのフィードバックが取り入れられ、32箇所におよぶ機能強化や修正が行われた。同社Webサイトからダウンロード可能。
α2では、WebKitリビジョン35715を搭載。JavaScriptの実行では、α1版の約3倍の高速化を実現し、レンダリングエンジンWebKit使用時でも、Google Chromeを超えるスピードを実現したという。これまでのα1版では、レンダリングエンジンによって動作が不安定になることが見受けられたが、α2ではWebKitでのFlash対応を行いYouTubeなどの動画共有サイトでの動作の安定化を図った。また、Gecko使用時においては、Flash再生時のCPU使用率の約50%の削減を達成し、Flashを多用したWebサイトでの問題点の修復が図られている。
その他、特定の条件で強制終了することがある不具合、Geckoにおいて、英語表記となる不具合修正、5ボタンマウス対応、タブロックの挙動の不具合の修正などが図られたほか、WebKitに関してはインストールにおける仕様変更も行われた。また、Lunascape5.0α2のインストール時にWebKitプラグインをダウンロードせずとも、利用するレンダリングエンジンをWebKitに変更した時点で、WebKitプラグインをダウンロードすることが可能となった。これにより、インストール時にはWebKitプラグインは必要ないと判断してダウンロードしなかった場合でも、Lunascape5.0α2以降は使用したいタイミングでWebKitの追加が可能となる。