JTBはこのほど、未婚女性1,000人に「ウェディング&ハネムーン意向調査」を実施した。多様化が進む結婚シーンの中で結婚希望者の26.2%がリゾートでのウェディングを希望するなど、最近の海外や国内のリゾートウェディングやハネムーンの特徴が明らかになった。
同調査は9月19日~9月23日の期間で、首都圏、中京圏、関西圏に住む23歳~35歳の未婚女性を対象に実施。その結果、挙式スタイルの希望を聞いたところ、結婚希望者の26.2%がリゾートウェディングを希望し、ホテル(10.8%)や結婚式場(16.2%)でのウェディングを抑えてトップとなった。実際にJTB首都圏での海外・国内リゾートウェディングの受注件数は2006年度で前年比5.6%増、2007年度は前年比1.7%増となっているという。
リゾートウェディングを希望する理由としては「海外やリゾート挙式そのものに憧れる」(64.1%)、「ごく限られた人だけを呼び感謝し祝福されたい」(44.5%)、「二人中心の挙式で最高の思い出にしたい」(30.9%)の3点に集中。具体的に希望地のベスト3はハワイ(32.3%)を筆頭にヨーロッパ(13.2%)、沖縄(11.4%)の順となった。希望地を選んだ理由としては「景色が奇麗」が71.4%と最も多かった。特に「ハワイ」は日本人にとって海外ウェディング発祥の地でもあり、紺碧の海に向かって建つ教会や丘の上から海原を見渡す教会など選択の幅も広いのが特徴だという。「料金帯にも幅があり、同行者も含め気楽に参加できるという点が一番の人気の理由」(同社)のようだ。
一方、ハネムーンの希望地のトップは断然「ヨーロッパ」(31.8%)で特にイタリアが人気。2位は「ハワイ」(9.5%)、次いで近年、復活傾向にある国内ハネムーン地の「沖縄」(7.7%)、「北海道」(6.8%)も人気だ。行き先を選んだ理由は「風景が美しい」「のんびりできるから」「一度行ってみたい場所」があがった。また、出掛ける時期について従来は挙式・披露宴の後に行われていたが、65.0%が「挙式と切り離して別の時期に行く」または「時期にこだわらない」と回答した。かつてはジューンブライドが謳われていたが、10月、11月の秋に挙式やハネムーンを行うカップルが増えてきているという。「気候が良い」(93.3%)、「親や近親者が参加しやすい」(19.8%)、「休みが取りやすい」(13.7%)の順の理由で、挙式希望時期は「10月~11月」が39.1%と最も多くなっている。10月~11月は、夏と比較して旅行費用が安くなっていることも魅力のようだ。