米Yahoo! は現地時間の8日、同サイトのメンバー向けに提供するカレンダー機能「Yahoo! Calendar」のβ版を公開した。当面は米国とブラジル、インド、台湾および英国向けに提供される。
公開されたYahoo! Calendarのβ版には、2007年9月に買収したWebコラボレーションソフト開発企業Zimbraの技術を導入。Zimbraのプラットフォームをベースとして、オープンな情報共有プロトコルの「iCalendar (iCal) 」および「CalDAV 3」をサポート。Mac OS Xに標準装備されている「iCal」や、Mozillaの「Sunbird」および「Lightning」、Microsoftの「Outlook」、Googleの「Google Calendar」など、同プロトコルに対応する他のカレンダーソフト / サービスとスケジュール情報を共有することが可能になった。
操作性にも改良が加えられた。月間カレンダーから特定のイベントへとズームインする機能や、予定をドラッグ&ドロップして他の日時へ移動する機能が追加されている。メールやIMによるリマインダーの設定や、写真共有サービス「Flickr」の写真をカレンダーの日付ごとに登録する機能など、Yahoo! 傘下のオンラインサービスとの連携も強化されている。
他の地域に対応したYahoo! Calendar β版は、年内にも提供開始時期が発表される予定。そのときには、ソーシャルカレンダーサイト「Upcoming.org」など、同じYahoo! 傘下のオンラインサービスとの連携をさらに強化する予定とのこと。