CLON Labは7日、同社の携帯電話向けWebサービス「CLON」の新機能として、ユーザーの趣味・嗜好性に合致する情報をレコメンドする機能「対話エージェント」を追加したと発表した。

CLONは、ユーザーの分身となるキャラクター「クロン」を作成し、その"もうひとりのジブン"とコミュニケーションを楽しむことができる携帯電話向けWebサービス。作成したクロンと文字入力による会話をすることで、クロン側がユーザーの趣味や嗜好性・行動特性を学習し、より深いコミュニケーションを取ることができる。利用料は無料で、アクセスは、( URL:http://www.clonlab.com/ )から行う。

今回追加した対話エージェントは、ユーザーの趣味・嗜好性に合った情報を提供するレコメンド機能。ブログウォッチャーが提供する嗜好学習型レコメンドエンジンとCLON Labが提供する「対話エージェント機能」を組み合わせた機能だという。

CLONのサービス紹介。ユーザーの分身であるクロンとの会話のほかにも相性診断や日記の閲覧ができる

従来のレコメンドエンジンは、サイト内のほかのユーザー同士の行動履歴を連携させ、「この商品を買った人は、こんな商品を買っています」といった情報を提供するのが一般的となっていたが、対話エージェントでは、個々のユーザーの嗜好性を学習することで、各ユーザーにマッチした情報を提供できるという。

サービス画面

同日、都内で記者発表会が開催され、CLON Lab代表取締役社長の中山小百合氏、ブログウォッチャー代表取締役社長の羽野仁彦氏が出席。新機能について説明した。

CLON Lab代表取締役社長の中山小百合氏

ブログウォッチャー代表取締役社長の羽野仁彦氏

中山氏はCLONについて、mixiを例に挙げて説明。mixiは日記を中心とした情報発信型の能動的なサービスなのに対し、CLONは受動的かつ情報収集を目的とするユーザー向けのサービスと説明。今回追加した対話エージェント機能については、「対話形式のコミュニケーションを通じて、ユーザー1人ひとりにフィットする情報を提供できる」とアピールした。

羽野氏は、嗜好学習型レコメンドエンジンについて説明。各ユーザーとクロンとの対話からコンテンツを推薦するため多数のユーザーの嗜好情報を必要とせず、ユーザーが少なくても高い精度の情報を提供できる点やニュース情報や頻繁に入れ替わる商品でも推薦が可能な点をアピールした。「1人ひとりの嗜好性を学習することで、嗜好にあった情報配信を実現できる。ニュースのようなフロー情報にも対応できる」(羽野氏)。

CLONは今後、年末までに200万人、来年4月までに700万人、一年後には1,000万人の累積ユーザーを目指すとしている。