9月14日に東京・代々木の日本青年館の大ホールにて、新・旧山百合会のキャストたちが集う豪華イベント「マリア様がみてる~秋のリリアン祭~」が開催された。今回は2部構成だったこのイベントのレポートをお届けしよう。
15時開演の第一部に出演したのは福沢祐巳役の植田佳奈、 小笠原祥子役の伊藤美紀、松平瞳子役の釘宮理恵、 島津由乃役の池澤春菜、 支倉令役の伊藤静、 藤堂志摩子役の能登麻美子、二条乃梨子役の清水香里、細川可南子役の小清水亜美といった新・山百合会メンバー。
前回の「真夏のリリアン祭」から2年ぶりのイベントということで、会場のファンの期待は大きく膨らむばかりといった雰囲気のなかイベントがスタートした。舞台に現われた8人はなんとジャージ姿で登場。ほかでは見られないその貴重な姿に会場からはどよめきが……。最初のコーナーは朗読劇。体育祭に臨む山百合会のメンバーたちの様子を生アフレコで演じる内容となっており、紅薔薇、黄薔薇、白薔薇の各姉妹がそれぞれ赤組、黄組、白組に分かれ、さらには可南子が黒組、瞳子が金組という色わけにて参戦することになった。早くもリリアン女学園の体育祭は大混戦の様子で、祐巳が緊張で失敗した開会の選手宣誓を、令さまが見事につとめあげると、観客席から大歓声と大きな拍手が湧き上がった。
植田佳奈の「みなさま、ごきげんよう」の言葉と、ステージに整列したキャスト陣の挨拶に続き、ここからは小清水亜美が司会でトークコーナー。「薔薇さま☆絵日記」では皆さんの近況をということで、それそれ自分で撮影した写真をスクリーンに映して解説した。「自宅の酒蔵」(伊藤静)、「事務所の袋」(能登麻美子)など、こちらもなかなか見られないプライベート写真が次々に登場。そんな写真が映し出される中、沖縄に行けず沖縄料理を撮影した伊藤美紀の直後に、沖縄で大はしゃぎといった小清水亜美の写真が続くと、あまりにも綺麗な対比に会場は大爆笑となった。
さらに新シリーズ最新情報いっぱいの「リリアンかわら版」コーナーでは、2009年1月より関東・東海・関西のUHF局とAT-Xで放送開始されること、OVA最終巻の続編となるストーリーとなること、新キャラの内藤笙子役に井上麻里奈が決まったことなどが発表された。さらに、これも新キャラとなる有馬菜々について語り合っている最中、「ごきげんよう、お姉さま。有馬菜々と申します」とセリフが聞こえ、なんとサプライズで菜々役の生天目仁美が登場した。
「戻っちゃいました」と少し照れた笑顔で登場した生天目仁美は、「オーディションを記念受験したら受かっちゃいました(笑)」と一言。オーディションの会話が江利子とのものだったとのことで、なぜか両方の声をあてたりしたという裏話を披露。改めて「よろしくお願いします」と新加入をアピールしつつの挨拶となった。
ここで体育祭の朗読劇の第二幕を挟んで、ゲームコーナー。紅薔薇チームが伊藤美紀&植田佳奈&釘宮理恵、黄薔薇チームが伊藤静&池澤春菜&生天目仁美、白薔薇チームが能登麻美子&清水香里&小清水亜美で美味しいスイーツを賭けての勝負がスタートした。
客席を座席番号で3つに分けて即席の応援団が結成され、
紅薔薇チーム「アキレス腱伸ばしたかーい!」「オー!」
黄薔薇チーム「令ちゃんの」「バカー!」
白薔薇チーム「ロサロサ・ギガギガ」「ギガンティア!」
と、観客とともに応援合戦が展開。各チーム1分間でどれだけ正解できるかを競うジェスチャーゲームでは紅&黄薔薇チームが40点で一歩リードした。中でも生天目仁美が「能登麻美子」という答えのジェスチャーを瞬時に正解させると会場は大喝采。能登麻美子からも「愛しているよ」との言葉をもらいご満悦の様子だった。
さらに2回戦はサイン入りの玉入れゲーム。まさに運動会という感じで、一生懸命ボールを頭上のカゴに投げ込む植田佳奈や釘宮理恵を後目に、自分のチームはどうでもいい感じで、他チームの玉を入れるのを邪魔しようとする伊藤静の姿に会場は大盛り上がり。タイムアップ後はそれぞれ何個入ったか玉を数えつつ、会場にサインボールを投げ込んでのプレゼント大会となった。生天目仁美が遥か二階席まで投擲したりしたほか、伊藤美紀の投げたボールがあさっての方向に飛んでいったり、さらには小清水亜美の投げたボールが観客を直撃(?)したりしつつカウントした結果、優勝は紅薔薇チームに決定。伊藤美紀、植田佳奈、釘宮理恵の3人は、周囲のうらやましそうな視線を浴びつつケーキを美味しくいただいていた(結局、みんなに、一口ずつ食べさせてあげていた(笑))。
最後にキャスト全員が整列してイベントを終えてと新シリーズへの意気込みを一言づつコメントし、さらに朗読劇の第三幕と続き、全員揃って「皆様、ごきげんよう!」の挨拶。こうしてステージのキャスト陣と客席のファンが一緒になって楽しんだ「マリア様がみてる~秋のリリアン祭~」の第一部は、終幕となった。
その後の第二部に出演したのは福沢祐巳役の植田佳奈、小笠原祥子役の伊藤美紀、水野蓉子役の篠原恵美、島津由乃役の池澤春菜、支倉令役の伊藤静、鳥居江利子役の生天目仁美、藤堂志摩子役の能登麻美子、佐藤聖役の豊口めぐみといった旧・山百合会メンバーが中心。
祐巳がまだ1年の時、体育祭の前日に由乃、志摩子とともに体育倉庫に閉じこめられてしまって……という、ちょっとギャグテイストも含んだ朗読劇でスタートしたこの第二部だが、第一部のゲームコーナーの余韻が残っていたせいか、会場の盛り上がりも既に最高潮。
キャストそれぞれの『マリア様がみてる』の思い出や、どれだけ愛しているかが分かるような写真を用意しての「薔薇のダイアローグ」をはじめ、新キャストとして細川夕子役の川澄綾子、細川(父)役の小山力也といった発表も行われた。さらには、白薔薇チームに二条乃梨子役の清水香里を助っ人に呼んで、紅薔薇、黄薔薇、白薔薇のキャストたちが熱戦を繰り広げた連想ゲームコーナーと続く。後半は各薔薇さまと妹たち、それぞれの出会いのシーンを描いた朗読劇からイメージソングをイベント初披露するなど、ファンにはたまらない見どころが満載のプログラムとなっていた。
そんな第二部のイベントの模様を収録したDVD「マリア様が見てる 秋のリリアン祭~第二部~」が2009年2月25日に発売決定。もしイベントに行けなかった人、そしてイベントの感動をもう一度味わいたいという人は、ぜひともチェックしてほしい。
(C) 今野緒雪/集英社・山百合会2 |