三菱テキストマイニングシステム DIAMining EX
筆者は情報分析が好きだ。そこから導き出される新たな可能性の片鱗に触れるだけでゾクゾクしてしまうほどの情報分析ジャンキーだ。そんな筆者の目に留まったのが、三菱電機ブースで紹介されていた「三菱テキストマイニングシステム DIAMining EX」である。
そもそもテキストマイニングとは、定型化されていない文章の集まりを自然言語解析の手法に則って単語やフレーズへと細分化し、それらの出現頻度や相関関係を分析して有用な情報を得る手法を指す。マイニング (mining)とは「発掘」という意味で、莫大な分量のテキストのなかから価値ある情報を掘り出す、というイメージだ。
そのテキストマイニングの手法に概念抽出技術を用いた点が「DIAMining EX」の特徴だ。例えば、「さわやか」という単語で検索した場合、「気分爽快」や「軽井沢気分」など概念ベクトルが近いキーワードを関連語として抽出するのだ。「故障が多くて困る」という定義の中に、「調子が悪い」、「機能の不具合」、「壊れた見たい」というキーワード的にはヒットしていなくても、概念上の関連性を判断して分類することができる。
応用は無限大
説明員の方とお話をしているなか「クレームデータであればクレームの傾向が見えてくる、しかも、類するキーワードも関連付けて調査することができる」と聞いたときに、ふと頭のなかをひとつのアイデアが横切った。「これって、SEO対策で使えますよね?」と切り出すと、すでに「DIAMining EX」を用いてSEO対策に活用している企業も存在するのだとか。基本的にはBtoBの商品だが、いずれコンシューマレベルまで裾野が広げられれば、情報というものの価値が変わり、新たなビジネスチャンスが広がってくるのではないだろうか。
参考Webサイト 三菱電機インフォメーションシステムズ |